2000年7月、エールフランスのコンコルドがパリのシャルル・ド・ゴール空港を離陸直後、炎に包まれ墜落した大事故を覚えておいでだろうか。
カリブへのバカンスという団体客の目的と事故の悲惨さが対比せられ、今もって忘れられない映像だ。
そんなきっかけで申し訳ないのだが、それまでは「ああ、あの超音速の旅客機ね」くらいの認識しか持ち合わせていなかったコンコルドが、以来なんとなく、私は気になりだしていた。
とうとう昨年運行をやめてしまったコンコルド。だが、今年ある博物館でコンコルド展をやるという。しかも、学芸員が「あるもの」を自力で、予算ギリギリで競り落としてきたというではないか。
「夢の超音速旅客機コンコルド」と「予算ギリギリ」。その対比は、なんだ。これは、見に行って話を聞かねば。
(乙幡 啓子) |