噛んでみると、断面は白かった。
そばは、普通に「立ち食いそば」の味であった。
「………?」
薩摩揚げも、食べごたえはあるけれど、これといって、ものすごい特別に美味、というワケではないような……。
「………???」
よく分からないままに完食。
そのあと売店に、JRのフリーペーパーの切り抜きが貼ってあるのを発見。
「……この奥多摩そば『なかむら亭』は、今年で創業97年の老舗。以前はおでん屋さんだったが、常連さんの『おでんもそばも食べたい……』という一言がヒントとなり、おでんそばが誕生。おでんダシで煮込まれた、大きな薩摩揚げが乗っているのが特徴」
……え、ということは、元はおでん屋さんだったのか……!
おでんは「薩摩揚げ」のみに凝縮(っていうか縮小)されたものだったのだ!!
……ちなみに、新橋のそば屋「ポンヌッフ」にも「おでんそば」があるという噂をきいて、1時間かけて移動して行ってみたのだが、 |