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コネタ


コネタ195
 
外国人向けの日本みやげ屋をこっそり覗きに。
万華鏡を不思議そうに覗く外国人。

原宿のメインストリートに外国人向けの日本土産屋がある。店内は外国人観光客で賑わっているようだが日本人はその存在すらほとんど知らない。
ひょっとすると日本人からもっとも遠い日本がそこにあるのではないか。いったいどんなものが売っているのだろう? 
日本人が店内に入ると目立つのでヨン様メガネで韓国人気分でこっそり覗いてきました。

梅田カズヒコ



原宿から表参道を歩く事約5分。平等院のような門構えの店、『オリエンタルバザー』が今回のターゲット。入り口付近も外国人であふれている。
原宿によく遊びに行く人は、あの店何の店だろう? と思っていた人も多いのではないでしょうか。さっそく勇気を振り絞って中へ入ってみる事にしました。日本人が日本人のみやげ屋に入るのってなんか恥ずかしかったです。



真剣に食器(どちらかと言えば中国風?)に食い入ってる。
食器類はかなり売れ線商品のようです。『いろは』。

日本みやげは陶器が大人気。

なんと店内は地下1階から3階まであって、ありとあらゆる商品が置いてありました。かなりの充実ぶりで、ちょっと間違った東急ハンズのようです。
中にはツアー客っぽい人たちも居て、オリエンタルな雰囲気の店内で日本グッズに酔いしれていました。
日本人の僕はというと、なんだか異星に遊びに来たような感じです。宇宙のどこかの星に連れ去られたらそこはなんと日本そっくりの国だった。よくわからないたとえですけど、そんな気持ちです。
たとえば中華街をはじめて歩く中国人ってこんな感じなんでしょうか? 懐かしいような、こばかにされてるような。

で、外国人観光者に一番うけているのはどうやらお皿などの陶器です。手軽な価格で日本らしさが味わえるのが勝因でしょうか。ということは日本をあまり知らない外国人の友達に百均ショップの存在を教えてあげたら喜ばれるかもしれません。百均にもそこそこいい陶器の器がありますからね。


日本の紙幣をあしらったポストカード。150円。
日本名物5つをあしらったもの。新幹線ってかなりワールドワイドみたいです。
トランプ。ほかのカードがどうなっているのか気になります。
お、これはちょっと僕も欲しいかも。

 

“スシ”ブランド大人気。

以前大塚さんの特集東京ハンカチ集めで寿司柄のハンカチを紹介されていましたが、ここでは寿司ネタはTシャツ、マウスパットになっていました。


“Sushi”Tシャツ。「梅しそまき」をセンターに持ってきたセンスに、これはどう考えたってデザインは日本人以外の人だな、と確信しました。

“Sushi”マウスパッド。こちらもそのぐらいかな、と納得してしまうような値段です。


JapanCD、琴の音とか入ってるんでしょうかね?

ちょっとディープな世界へ突入。

店内を奥へ奥へと進んでいくと、次第にディープな世界へ突入してきました。Japanと書かれた謎のCD、七福神ならぬSEVEN GODS、強烈なインパクトを放つこけしコーナーなど、もはや思いつく限りの日本名物が大渋滞を起こしていました。

手ぬぐい売り場。七福神はSEVEN GODS、招き猫はBECKONING CATでした。
怖い…。
祭り(MATSURI!)の雑誌
“AIKIDO”左の雑誌もそうですが、変にかっこいいですね。

 

日本語講座の本。
「きょうは、なん曜日ですか」 「定期券をかいます」英語の教科書を思い出しませんか?

雑誌コーナーで日本語講座の本を見つける。

雑誌コーナーで『ESSENTIAL KANJI』=“漢字の要点”という名の英語圏の人用の日本語本を見つけました。レッスン1 「なにかたべましょう」 で始まるこの本。英語の教科書のノリでした。日本語の日常会話の知識のほかに切符の買い方や看板の読み方などさまざまなことが細かく掲載されているのだ。
途中にはもちろん穴埋め問題や三択問題もあありました。アメリカ人にでもなった気持ちで答えてみましょう。

問題
リーさんが、きっさ店(※)で、たばこをすっていると、店の人が「たばこはすわないでください」と、いいました。それではリーさんは、どこでたばこをすったらいいでしょうか。
(※)coffee shop

a. 大きい木の下のベンチで
b. きっさ店のそばのベンチで
c. きっさ店の中で

えっと、僕日本人ですが、aかbかわかりません。aはよくわからないんでbだな、きっと。

日本語をマスターするのは想像以上に険しい道のりのようだ。


きっぷの買い方も細かく紹介されている。
この章では、リーさんがさまざまな苦難に出会ってしまう。
これは穴埋め問題



空手Tシャツ。

オリエンタルバザー
 渋谷区神宮前5−9−13
 03-3400-3933

日本人の僕もちょっと違った目線で楽しく見物できましたよ。みやげものって日本がまわりからどう思われてるかを知る一番身近な方法なのかもしれないですね。ある意味でこれは“逆説的な社会見学”(←書いてて自分でもよくわからないんですけど)なのかもしれないと思いました。いや、ほんと一度遊びに行く事をおすすめします。新たな発見がありますよ。



 

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