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コネタ


コネタ203
 
弁当箱を出すスナック
夜の店には謎が多い

夜の店には謎が多い 。

一般的なスナックのイメージと言えば、
・女の子がテーブル毎について酒を注ぎ
・乾き物をつまみに
・ウイスキーの水割りとかを飲みつつ
・どーでもいい話しに花を咲かせる
場所だと思う。

ところが、こんなスナックが長崎にあるという。

・女の子は一切つかないが
・アルマイトの弁当箱が出される
・レトロなスナック

なんだそれ?

とにかく行ってみることにした。 (T・斎藤

男ばっかりの店内

レトロスペース・裏町人生

店の名前は「裏町人生」。

噂どおり、いわゆるスナックと違い、お酒を注いだり客の話し相手をする女の子はいない。エプロンをつけたお手伝いさん風の女性が一人いただけだ。

店内には2次会で来ているとおぼしきサラリーマンのグループが2組いた。ちなみに全員、男。なんでこんなに女っ気ないんだろう?


お通し?

アルマイトの弁当箱

席に着くと、
噂のアルマイトの弁当箱が配られた。

これ、お通しだろうか?

 

ふたを開けてみると…


あ、ありえない…。

弁当箱の中には、昔なつかしのお菓子がギッシリ詰め込まれていた。

ごはん部分に相当するのは、よく三角形の袋に入って売られているお米のスナック(通称・ニンジン)。おかずは、キャラメルやこんぺい糖、あめ、ビスケットなど。真ん中に刺さっているのは梅干ではなく、あられだ。

修行僧のように食い続ける

お菓子の弁当を食べながら、ウイスキーを飲む。
懐かしいんだか、オヤジ臭いんだかわからない摩訶不思議な感覚。

ごはんに相当する部分は、食べても食べてもいっこうに無くならない。ほとんど休みなく2時間も食べ続けているのに、まだある。おかしい。


幸運の定額貯金」 …幸運かぁ。

レトロな品々

店内には、昔の広告、レコード、映画のポスターなどが所狭しと飾ってある。

中でも昭和初期の暮らしが垣間見える広告チラシは興味深かった。

普段は無口な昭和一桁生まれの父も、ここに来たら何か話し出すかも知れないな、と思った。

七色粉白粉」
7色の化粧品って、何? レインボーマンか?

(昭和16年頃の広告)
よくあたる弾丸切手」
これまた意味がよくわからない…。
お年玉付き年賀ハガキの前身だろうか?
蛔虫は残らず 駆除しましょっ」
どんなに明るく言われても、なんかイヤだな。
昔は電気が各部屋になかったのだ。
「ナショナル 国民ソケット」


レトロスペース・裏町人生
長崎県長崎市元石灰町3-2 浜田ビル3F
095‐823‐4977
18:00〜24:00

裏町人生のマスター。

飲み放題は時間無制限で2,500円。良心的なお店です。あと持ち込み自由。え?




 

オマケ

レトロスナックの途中に気になる店があった


冗談コミックバー・機関車 !?

ギャクマンガばっかり集めた漫画喫茶のような店内?

でもってマスターが機関車好き?

おかまバーでした…

「いらっしゃ〜い。」
甘い声で呼び入れるマスター。

しかも、会社の同僚がいた。(本当に偶然)


○○さん、そ、そのカッコは…??
客の女装もOK。

「うちは飲み放題、着替え放題の店だから。」
と、マスター。
なんと、客が自由に女装してよいという。

同僚の躊躇のない着替えっぷりには、営業マンとしての心意気のようなものすら感じた。
(取引先の人も一緒に来ていた。で、コレ。)

なぜ機関車?

マスターに店名の由来について話をうかがった。

「どうして機関車なんですか?」
それはあれよ。カマで焚くから機関車よ。
な、なるほど。。

あと、各駅停車だから、ってのもあるわね。
「え??」
オカマは液を飛ばさないのよ。
と、このように冗談も言うから、 「冗談コミックバー」。

夜の街に散りばめられたメタファー。
店の看板はすべてを表現していた。


普通にカウンターに座ってる。

冗談コミックバー・機関車
長崎県長崎市元石灰町3-2 浜田ビル2F
095‐828‐0867

料金は\3000のみ。 安心して飲める店でした。
普段は女性客の方が多いそうです。



 

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