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誰がどう見ても!裏眼鏡橋
長崎観光の定番・眼鏡橋

眼鏡橋といえば、長崎の代表的な観光スポットのひとつ。水に映った部分と合わせて見ると眼鏡の形に見えることから眼鏡橋と呼ばれている。

が、観光客にはあまり知られていないが、実は「もっと眼鏡っぽく見える眼鏡橋」が、ここ長崎にある。

一部で「裏眼鏡橋」とか「第2眼鏡橋」とか呼ばれている隠れた名所。今回はそれを紹介したい。  (T・斎藤

いわゆる眼鏡橋。


まずは 「いわゆる眼鏡橋」の姿を目に焼き付けて頂きたい。

中国から来た禅僧・如定が、洪水で木の橋がたびたび流されているのを見かねて、中国式の石づくりの橋を作った。それがこの眼鏡橋。国指定重要文化財。日本橋、錦帯橋と並んで日本3名橋のひとつにも数えられている。

…と、観光スポットとして揺るぎない地位にある眼鏡橋。

そして。

こちらが、隠れ名所の「裏眼鏡橋」である。

    ↓


裏眼鏡橋。

……。

誰がどう見ても眼鏡。 直球ド真ん中で眼鏡橋。
しかも超スローボール。
思わずバットを振るのを忘れて見逃してしまう勢いだ。


ちなみにこんな感じのロケーション

誰が?いつ?どうやって?何の為に?

クフ王のピラミッドの謎に迫るがごとく、裏眼鏡橋建立の謎について、近所の人に話を聞いた。

あ、あの橋ね。今は仏具屋さんになっとっとけど、昔あそこにコクラヤさんちゅう眼鏡屋さんが住んどったとよ。そこのおやじさんが作ったとばいね。

「いつ頃できたのか、わかりますか?」
いつ頃やったかなぁ。長崎大水害の時にはもうあったけん、15年前くらいやろうか。
あら、大水害の前にはもうあったわよ。 20年以上前でしょ。
だから大水害の時にはあったって言うたやないか。
…ご夫婦で揉めてらっしゃったが、要するにそんなくらい前らしい。


長崎市内にある眼鏡のコクラヤ。

近所のおじさんが言っていたコクラヤは、長崎市内にある有名な眼鏡屋。よく見ると、看板のメガネと裏眼鏡橋のメガネの形が似てる。
(通りに架けられている眼鏡橋型のオブジェも気になる。)

最後に、わかりやすく比較してみた。


 
いわゆる眼鏡橋
裏眼鏡橋
知名度 長崎観光の定番 知る人ぞ知る
肩書き 国指定重要文化財
年代 1634年 25年くらい前?
作者 興福寺の2代目住職・如定

コクラヤという眼鏡屋のご主人

耐久性 1982年長崎大水害で一部崩壊 大水害でも大丈夫だった
雰囲気 情緒がある 哀愁漂う
重量感 重みがある 軽快
眼鏡タイプ のび太 ウルトラセブン
オススメ度 ☆☆☆☆☆


●ミニ観光情報
「いわゆる眼鏡橋」がある中島川には、写真のようなカッコイイ石橋がいくつも連なっている。観光で訪れた際は眼鏡橋だけ見てすぐ引き返さずに、川沿いをぶらぶら歩くのがオススメ。
中島川にかかる石橋群

 
 

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