戦後7年しか経ってないのに、こんな楽しそうな渋谷になっていたのか。
ものの本によれば、このロープウェイがお目見えしたのは昭和26年8月。東横百貨店(現在の東急東横店東館)屋上から、玉電ビル屋上(現在の同西館)との間に渡されていたとある。全長75メートル、ゴンドラは1個、しかも子供に限り、定員12名と、かなり小さいものではあったらしい。
そのうえ、玉電(ちなみに玉電とは東急玉川線のこと。現在は東急田園都市線の一部となっている)の屋上に着いても降りることはできず、また引き返してくるだけのものだったらしい。うーむ。開かずに引き返すのかい。
しかし当時の子供たちにとっては、渋谷という都会でロープウェイに乗って山手線の上を往復するだけでも大興奮だっただろう。 |