●そしてカニへと突き進む
順番待ちの列に私も加わり挑戦してみる。
写真では子供ばっかりの列にひとり大人の私が混じっているように見えるが、実際には私以外の大人も参加していたことも記しておきたい。
カニがほしいと思う気持ちは子供も大人もおんなじ。制限時間は子供より大人の方が短いので、そういう意味でもカニへの道はフェアだ。
それでもまあ実のところ大人の姿はまばらなのだが、とにかく挑戦。すばやくドアのカギを開け、続いてのドリブルも思ったよりスムーズにできた。列に並んでいる間にしていたイメージトレーニングが功を奏したのだと思う。
カニを目指してドリブル。体育の時間はあまりやる気のなかった私だが、カニがかかるとこんなに本気になれる自分を発見だ。
ジャンケンでもなんとか勝利をおさめたのだが、手こずったのはやはり最後の金庫。ダミーのカギがいっぱいあってなかなか開かない。ああ、もう少しでカニなのに。
残り時間がカウントダウンされてせかされる。……おお、ついに開いたぞ!
さっき失敗した子供たちがうらめしそうに見ている中、カニを受け取る。もらえるカニは2杯なのだが、発泡スチロールの箱ごともらったことで自然とテンションも高くなってくる。
カニの箱を持ってフェスタ会場を歩く。道行く人も振り返る。いやあ、それほどでもー。
「カギをあけてカニをもらおうII」。まさにその通りのコーナー。これからの生活でもカニを手にすることはあると思うが、それがカギを開けたからという理由であるのは最初で最後だと思う。 |