予想以上に厳しい練習でした
それでは早速ドラゴンズのキャンプの様子を見てみることにしよう。
キャンプは野手が球場を使い、投手は隣接された練習場を使っていた。こちらは野手の練習する球場。この日は平日ということもあり、スタンドには見物客もまばらだったが、子供連れやカップルがちらほら見に来ていて遠足のようなほのぼのとした空気が流れていた。
練習が始まるまでは。
朝10時の練習開始と同時に観客は口を閉ざすことになる。
この日の午前は基礎練習。ひたすらにノックと盗塁の練習が繰り返されていた。ノックはアメリカンノックと称されるもので、一塁から二塁を回り三塁まで全力で走りぬける間、一二塁間と二三塁間で強烈な打球が2回飛んでくる。それを受ける。逃すと怒鳴られる。
盗塁の練習は投手のモーションを見て全力で走る。盗む塁上にはコーチが仁王立ちしていて、遅いとまた怒鳴られる。
「すげえ、こんなに練習してんのかー」
筆者の近くに座っていた中年のおじさんがつぶやいた。筆者もそう思っていた。だがこのおじさんは今日仕事休みなのだろうか。そっちの方が気になった。 |