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コネタ


コネタ303
 
ハウツーねこ写真展

毎年秋に開催される八二一の写真講座のメンバーによる、猫写真のグループ展も今年で3年目。大阪市が市民に貸し出しをしている、市民ギャラリーを使っての写真展です。

総勢19名のメンバーによるグループ展。初めての人は緊張しつつ、3回目の人はグレードアップしつつ、日頃撮りためた猫写真の成果を展示しにきました。

様々な作品展は、通常、展示が完成したところしか見ることができませんが、それを飾り付けてる様子って、一体どんなものなのか、どうやって展示しているのか、搬入(展示の飾り付け)の様子をご覧いただければ、作品展をする予定の人も、そうでない人も、きっと何かの参考になるはず。

八二一

マイぞうきんを持参です

展示場所は、京阪北浜駅の構内にある、グループ展専用の壁面ギャラリーです。

まずは、これから使用するギャラリーの清掃から。展示はきれいに見せたいものです。マジックリンを吹きかけて、ガラスを拭きます。

こういう公共施設の場合は、搬出時に次のグループに明け渡す前にも掃除するとよいでしょう。


うーん、こんな感じかな

作品は展示にかかる前に、まずは全部を下に並べて、左右のバランスを測ります。作品の順番は、搬入に来る前に、既に何度もシミュレーションして決定めてありますが、ここに来て、最終的に位置を変更するのもOKです。気が変わった場合も臨機応変に対応するのがいいでしょう。


作品展示用のワイヤーで、作品を吊していきます。高い場所での作業は助け合い。
この場合、1本のワイヤーで、上下2作品を吊していきます。この展示方法も、すでにシミュレーションで決定済み。

バランスをとるために、押しピンを左右に差して、水糸(みずいと)を渡し、展示ラインの目安にします。水糸は、凧糸など、扱いやすい糸であれば何でもいいです。水のように水平を出すため、水糸と呼ばれているのではないかと名前の由来について推測したりして。


作品の間に引かれたピンク色の糸が水糸です

作品を扱うために、手袋も用意します

作品を吊っていく際には、あまり細かいことを気にせず、一気に吊り下げてしまった後、高さの調整に入るのがよいです。

コツは、1つの作品のバランスのゆがみにとらわれず、全体のバランスを見て大まかな展示をしてから細かく微調整していくことです。微調整も細かすぎずでOKです。

あらかじめ決めてきた場所に作品を掛けます

こちらは、軽いパネル作品なので、ワイヤーを使わず、壁に押しピンを差してひっかけていきます。

うちの写真展の展示形態は自由なので、ガラスフレームに額装するもよし、パネルにするもよし。みんな、割り当てられたブースをいかに使うか、創意工夫をしてます。

「もうちょっと右を上げて」などの指示が入る

全体が展示できたら、離れたところから歪みをチェックしてもらい、バランスを微調整していきます。

メジャーで測った位置に押しピンを刺せば、後は糸をかけるだけ

こちらは、新人チームによる小作品ブース。まずは、水糸を張って、ブースを6等分にします。

各ブースの場所はアミダくじで決め、展示数や配置も先にシミュレーション済みです。

展示作業も慣れると早い

軽い紙マットのフレームを使い、作品を押しピンで飾っていきます。壁面が硬いので、押しピンをさすのに金槌を使っています。

わいわい言いながらみんなで展示
高いところは背の高い人に

完成しました。展示数が多いこと、ガラスを開けた片面づつしか展示できないこともあって、トータルで4時間近くかかりました。

どうですか、この怒濤の作品数。うちの猫、外の猫、猫好きメンバーによる展示は、猫好きパワーに溢れています。


黒いアクリルフレームでクールに展示
このブースは、2枚組写真がテーマ。2コマの作品でおもしろさを出しています
大きな額装作品の下に、楽しいスナップ写真を添えて
小作品ブースは、思い思いの作品でぎっしり

どれもかわいくておもしろい猫写真ばかりで、楽しめること間違いないです。12月17日までやってますので、ぜひお越し下さい。


12月4日(土)〜12月17日(金)
大阪市北浜地下画廊 B
大阪市中央区北浜2丁目
地下鉄堺筋線「北浜」駅 地下通路

駅構内の画廊につき終日開催
(最終日午後3時まで)
閲覧無料

 

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