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コネタ


コネタ311
 
サンタになってベルーガにチュウ

イルカの触り心地は想像を裏切ることなく、見たまんまのゴムっぽいものだと本で読んだことがある。
それに触発されたわけではない(ともいえない)が、ずっとイルカに触ってみたかった。
数年前、三宅島近海でイルカと泳ぐツアーに参加を企画していたら、噴火騒動でそれもお流れになり、イルカへの思いは募る一方。
そこでこんな情報をキャッチした。
「サンタの衣装でベルーガと記念写真」

こりゃ行くしかないでしょう。目指せ開催の地、鴨川シーワールド!

佐倉 美穂

飛ばないペリカン。偉そう。

空も飛びそうな勢い

シャチがあくびでもしたら口の中に落ちまいか

アシカの「お父さん」と「お母さん」がキス

かもしーはショー三昧

千葉の南にある鴨川シーワールドは、通称「かもしー」と略されるらしい。
生まれも育ちも職場も千葉県の私だが、社会人になり、県外出身の同僚に、唐突に「かもしー行ったことある?」と言われ、何のことやらわからなかったという思い出の水族館だ。

以来親近感を持ち、映画「ウォーターボーイズ」でロケ地に使われてるのを見ては「かもしーだ、かもしー!」と騒いでいた。

到着し、入園してみると、いきなり歓声が聞こえてくる。
見に行くと、おお、イルカショーが始まっている。
早速見学したところ、もう、「速っ!」という印象だ。
スイスイどころか「ゴー!」という勢いで泳ぐイルカ。ジャンプのキレ。後方二回転宙返り。係りのお姉さんが投げたボールを尾ビレでオーバーヘッドキック。
子供も身を乗り出したり立ち上がったりして見ている。親も子供の付き添いではなく、心から楽しんでいるよう。
キラキラという古めかしい言葉を目から飛ばしている人ばかりだ。
私も例外ではない。

イルカの賢さと身体能力に感心しつつショーは終了し、人の流れに付いていくと、次はシャチショーが始まっていた。

私事だがスカンクを飼っている。それで気づいたのだが、私は白黒の動物にめろめろなのらしい。もちろんシャチもターゲットだ。ああ、なんてつるりとしてでかくて可愛らしいのだろう。
野生では凶暴でも、ここで人に馴れているシャチを見ては目を細めていた。

係りのお姉さんに誘われて、手拍子なぞしつつシャチショーに見入る人達に溢れる一体感。

そのショーも終わり、また歩いて行くと、次はアシカショーをやっている。
今までの、生き物の存在感や能力を活かしたショーとは違い、コミカルな、人間との掛け合いがお笑いのよう。

このショーの連続。
時間をチェックして全てを見ようとするお客さんは、さながらディズニーシーのようだ。


ビニール越しでぼやけ写真。 ぬぼー。

水族館で物思い

次は水族館の中を散策。
壁にぶつかると死んでしまうマンボウの水槽にはビニールがつるしてある。
なんでマンボウを見るとこんなに気持ちが和むのだろうか。
ぬぼーっとした顔だからだろうか。それともマヌケな体型だからだろうか。だって頭の後ろがいきなりすとんとした尻尾なんですもの。

それから南国の海を見たり、深海を見たりと堪能し、「妻夫木くんはここの水槽を洗っていたのか〜」と思いつつ、次はとうとうベルーガのショーへ。


目隠しの吸盤がみかんみたい
「ナックでーす」「デュークでーす」
颯爽とサンタに早着替え
はじめて〜の〜チュウ〜
ウミガメもいました。 ぬぼぼー。

とうとうベルーガに接近

今回の白イルカ、ベルーガのショーはナックとデュークの演技。でこっぱちのかわいい奴らだ。

水中マイクで拾った彼等の声はキロロロロと高く澄んだ声で、海のカナリヤといわれている。
係りの人の出す「止まれ、進め」の音の通りに動いたり、目隠しして障害物をくぐったりとなかなかの頭脳を披露してくれる。ちなみに目隠しは吸盤で、その姿も愛らしい。

一通りの演技を見た後、とうとうお触りタイムだ。
通常なら入れない水槽の裏へ、マンボウの水槽の上の横道を通りながら行く。

このイベント参加者は、壮年の女性もいたが、大概20代女性やカップルだ。

「こちらでサンタの衣装を着て下さい。抵抗がある方は着られないでも大丈夫です」

おお、とうとうサンタになりますよ。
やはりその衣装とベルーガタッチとの関連性を見いださないのか、サンタの衣装に袖を通さない人もいる中、颯爽と着こなすわたくし。

プールサイドに顔をちょこんと乗せたベルーガ二頭。
大きな頭もつるつる具合も小さな目玉も愛らしい。

参加者が次々とポーズを決めつつベルーガに触りながら写真を撮ってもらっている。
きゃあきゃあと楽しそうで、まだかまだかとサンタの衣装を着ながら自分の番を待つ。

とうとう「次の方ー」と呼ばれ、近づいてみる。
ああ、念願のイルカにタッチだ。本当だ、本当に想像通りのゴムのような手触りだ。
ぶにょっとしてつるっとして弾力がある。

撫でていてもとても大人しい。ちょっと大胆になった私はキスまでしてしまった。

達成感を抱きつつ、係りの人に「彼等のプロフィール等ありますか?」と尋ねたところ、後日メールで送られてきたのは以下のもの。

「ナック:何にでも真面目に取り組む優等生 デューク:責任感の強い頑固者」

…どうして真面目とか責任感とかわかるんだろう…。

ちなみに触られ役はナック。真面目にお客さんにサービスしていたのだ。

クリスマスの雰囲気を十分お届けできたでしょうか?
いやいや、そういう企画じゃなかった。イルカにタッチ、機会がありましたらみなさんも是非!


鴨川シーワールド
 千葉県鴨川市東町1464-18
 0470-93-4803


サンタの衣装でベルーガと記念写真は12/25まで。

係りのおじさんもトナカイでいい味

 

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