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コネタ


コネタ473
 
対談・「WCピクト」を鑑賞する

■いよいよWCピクトの見どころ解説

場所を移して、macoさんがお持ちのWCピクトを見ながらその見所を解説してもらう。

 

肩を寄せ合い、語り合う男女。一見なんだかいい雰囲気に見えるが、やっていることはトイレのピクトの分類だ


「サイトに載っているピクトをあらためて見たんですが、すごい数ですよね。500以上ありますよ」
「最初は写真を簡単に載せられる仕組みを使って何かをやりたかっただけだったんですけど、気がついたらトイレのピクトを集めてて」
「トイレのピクトを『気がついたら集めてた』って、ありうるんですか」
「読者の方々にもすごい勢いで投稿していただいていて、もうやめられません」
「どうしましょうか。これ全部見ながら話してても埒があかないんで、分類しませんか。『基本形』とか『キャラクター系』とか」
「だったら『セクシー系』は欠かせません!」

話をしていて分かってきたのは、macoさんはかなりの「セクシー好き」だ。もちろんぼくもセクシーは嫌いじゃないが、彼女のセクシーへの情熱にはかなわない。

 

■基本系

しかしまずは基本的なものから。「トイレのピクト」と言われたら「ああ、あれね」と思い浮かべるのはこのタイプだろう。

 

安心して用足しに臨める感じのWCピクトたち。変なひねりはいらない。
ぼくたち・わたしたちの役割は感心させることでも、笑わせることでも、そして「セクシー」でもない。誰にでも一目で男女の別を知っていただくことが重要なのだ、と。


「セクシーは後にするとして、まずは基本的なところから」
「基本系を侮ってもらっては困りますよ。ここにもセクシーはあります」
「どこらへんにあるんですか」
「女性はスカートはいてますよね」
「はいてますね」
「でも男性は、ハダカなんですよこれ」
「いや、ちがうでしょ」
「だってー、どうみても何も着て無いじゃないですかー」
「いやいや、ズボンとかはいていると思いますよ」
「ズボンはいてたら用は足せないですよね!」
「そうですけど、素っ裸で用は足さないでしょ。落ち着かないですよ」
「えー!ハダカで用を足すのって気持ちいいじゃないですか!」
「話を元に戻しましょうよ」


基本系にもいろいろと見どころがある。
左はmacoさんのお気に入りの一つ。女性の胸の部分の造形が気になるとか。
また、右のように石に彫り込まれたピクトも味わい深い。

「左のピクトはすごい好きで、輪郭をトレースしてサイトのTOPページを飾るものとして使っていたこともあるんです」
「なにがそんなに気に入ったんですか」
「ほら、女性の方の胸の部分。このふくらみにどきどきします」
「またそういうことですか」
「これは腕?それとも胸?って感じで」


 

■失敗系

なんとか「基本系」に近づけよう。無難に表現しよう。そのつもりが、はからずも味わい深い出来となってしまったWCピクトたち。すてきだ。


「これはいいですね。こういうの好きですよ」
「いいですよねー。これらのピクト作った人たちにどういうつもりか聞きたいです」
「見よう見まねで基本系に近づけようとしたけど、力量不足でこのていたらく、ってことなんでしょうね、きっと」
「一番右とか、ほんとにもうどうかしてます」

 

■スカート系

一見基本系だが、スカートに制作者の思いの丈が表現されているピクトたち。思いの丈がこれかよ、という感じでもある


「上段一番左がすきー」
「これは珍しいスカート表現ですね」
「ふわり、っていう感じで、スカートへの愛が感じられます」
「その隣もなかなかいいですね」
「これはぜったい『ふとももフェチ』の手によるものですね」
「さらにその隣はひどいですね。『失敗系』と区別がつかないです」
「全体的にスカートに興味がなさすぎる、というものも多いです」
「下段のものたちはちょっとどうかと思うスカート表現ですね」

以下3種も「基本系」から派生したものだそうだ。ざっとご紹介しよう。

 

■「どうぞ」系

どうぞどうぞこちらで思う存分用を足してください、というWCピクトたち。
従来の男女の区別を示すだけの「待ち」の姿勢から、積極的な集客をはかる「攻め」のWCピクトと言えるだろう

 

■ホテルマン系

男性ピクトがフォーマルな装いであなたをお出迎え。
客人を案内するホテルマンの風情。ペアの女性も比較的ドレッシー。
しかし中段左は、ネクタイを締めたはいいが、どうも頭でっかち。七五三と見えなくもない。
下段右はほぼ「失敗系」

 

■宇宙人系

macoさんお気に入りの、ひょろりとしたバランスの悪いプロポーションがどことなく地球外生命体を思わせるWCピクト。
「ポイントは頭の大きさと手の長さです」とのこと。
一番右は子供の頃見た「とらえられた宇宙人」の写真を思い起こさせる。



 

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