3時間経過
あまり変わらない。表面のぺたぺた感も同じだ。
触れた指から香ばしい匂いがする。
ああ、これはせんべいだ。ごはんですよはせんべいの香りだということに気づく。
4時間経過
表面に海苔の光沢がでてきた。
端はかなり薄くなり巻き簀の糸も浮き出ているが、厚みのあるところはまだぶよぶよ感がある。
触れた時にぺたぺたするのはしょうがないのか。佃煮だもの。
なんて相田みつを風に言っている間にこの場所も日が当たらなくなったので、元の位置に移動する。
当然移動先も完全に日陰になってしまっている。海苔を干して実感する地球の自転。
5時間経過
変化はもう見られない。
もう日陰で干すのは諦めた。こうなったら大きく動くしかない。
海苔といったら海沿いで風に当てて干しているイメージではなかろうか。幸い海は近い。海、行くぞ。
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