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コネタ


コネタ512
 
トランポリンでぶっとぶ

トランポリンって最後に飛んだのいつだろう。少なくとも中学より後には飛んだ記憶はない。保育園のおゆうぎ室にあったのは覚えているのだけど、実際に飛んだことがあったかどうか、飛んだことがあったとしてもそれがどんな感触だったのか今となってはまったく覚えていない。

近くにトランポリンが飛べるゲームセンターがあると聞いて、この機会に自分の中のトランポリンの印象を確かなものにしておこうと飛んできました。 だけどトランポリンってこういうものでしたっけ。

安藤 昌教

トランポリンは外らしいです。

トランポリンはどこですか

トランポリンが飛べると聞いてやってきたのはここゲームセンター。なんでもUSA直輸入のすごいやつがあるらしいのだが、店員さんに聞くと外を指差された。おとといきやがれってことなのだろうか。


トランポリンってこんなのだったっけ。

姿を現したトランポリン

言われるがままに外へ出ると、あった。これが噂のUSA直輸入のトランポリンだ。どうだ、たたずまいにNASAのにおいがするだろう。不安を期待でごまかしながら近づいてみた。

トランポリンは結構でかく、直径5メートルくらいある円形だった。マットは分厚いゴムのようなハイテク素材で出来ていていかにも跳ねそう。そしてその反動でどこかへ飛んでいってしまわないように周りはしっかりと網で囲ってある。僕の記憶の底に眠っていたトランポリンとはずいぶん様相が違うが、まあこんなものと言われればこんなものだったのかもしれない。ちなみに隣のネットはゴルフ練習場。打ちっぱなしの球が近くをひゅんひゅん飛んでいた。


脅し文句がかなり怖いです。

トランポリンの入り口近くには英語で警告文が書かれていた。さすがUSA直輸入。抜粋して訳すと

・首や頭で着地禁止
・サマーソルト禁止
・マットの中央に降りたとしても死ぬことがあります

かなりどうなのだそれ。店員さんはそんなことなんにも言ってなかったよ。


いざ入室。

いざトランポリンへ

警告文にびびりながらも飛んでみることにした。目標はもちろんサマーソルトだ。どういう技なのかは知らないけど。


かなり必死ですがぜんぜん飛べてません。

久しぶりのトランポリンはかなり難しかった。飛んで着地すると時に次のジャンプに向けてリズムよく体を屈伸する必要があるのだが、そのタイミングがまるっきしつかめないのだ。なので着地する度に逆に勢いが殺されてしまう。マットからの反動をまったく活かしていないので、自分でいちいちジャンプしているのと変わらないのだ。

悔しいのでしばらく意地で飛んでいると、なんとなくコツがつかめてきた。ひざの屈伸は着地のタイミングから少しずらした方がいいみたいだ。コツがわかると面白いようにジャンプが高くなる。慣れてしまえば反動に逆らわずに素直に身を任せるだけでハイジャンプが続く。

高く飛べるようになると楽しい楽しい。写真で見るとどうってことないが、体感的にはかなり高く飛んでいる感じがするのだ。わーい、トランポリン楽しい。


リズムをつかんできました。
後ろから見るとこんな感じ。ゴルファーの標的にされそうです。

外回りの仕事中、撮影に付き合ってくれた友達はすぐにでも帰りたそうでした。

記憶も飛びました

ひとしきり飛んだ後、トランポリンの外へ出るとひざががくっと崩れた。地面なのに反動を利用して飛ぼうと体が勝手に屈伸してしまったのだ。家に帰ってもしばらくの間、頭がふわふわしていた。脳が揺さぶられたのかもしれない。

何年ぶりだかわからないくらい久しぶりに飛んだトランポリンは予想以上に面白かったです。はたして小さい頃に飛んだトランポリンがこんなだったか、と言われるとどうだかわかりませんが、まあ楽しかったので僕の中のトランポリンはこれということにしておきたいです。


 

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