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コネタ


コネタ517
 
科学って面白いよ体験
科学迷路で迷う

千葉のイベントサイトを見ていたら、目にとびこんできたこの言葉。

「宇宙や科学について学ぶことができる」
「インフォメーションブティック・AVシアターがある」
「疑似宇宙旅行が体験できる宇宙基地や知的ゲームができる」

呼ばれているとしか思えまなかった。

科学大好きなわたくしめが、あますところなく見学・体験してきたのでその様子をお届けしますよ!

佐倉 美穂


音の出るテーブル

叩くと「レレレ」♪

珍問難問ばっちこーい

知的ゲーム

そこここにあるハイテクという名の科学。
自動ドアだってセンサーを通過した人がガラスにぶつからないようにうまいことドアを開けてくれる。
テレビだって湯沸かしポットだって、醤油チュルチュルだって科学なのだ。
ビバ科学。
科学がなければ今どんなにか不便な生活を送っていただろう。

そんな科学への入り口に手を差し伸べるこの施設。

何気ないテーブルに音階と丸や三角のマークが書かれたプラスチック板がある。
そのマークを叩くと、叩いた強弱と同じ大きさで音が出る。

そのセンサーはテーブル自体にあるらしく、プラスチックをどかしても音が出た。

叩いた強さを感知する、って電子楽器でも使われているが、その仕組みを解説できる一般の人はどれだけいるだろう。
そんな、ふとしたところに科学は落ちている。

それにしてもこのテーブルで音楽を奏でるのは、ツイスターゲームをすごい早さでやるようなものなのだろう。そんな演奏見てみたい。それはもう、ショーだろう。

その隣には科学クイズに挑戦できるモニターがある。この挑戦、うけてたたないわけにはいかない。

次々出される珍問難問の中、「富士山レーダーの目的は何でしょう?」という問いの選択肢の中の「ユーホーの観察」に脱力してしまった。ユーホーて。
しかし「16両編成の新幹線が東京から新大阪まで走るとどのくらいの電力を使うでしょう?」なんてマニアックな問題ももりこまれている。

わかるか、そんなの。

全問正解すると現れるというトロフィーを見るために、8回も挑戦してしまった。むむむ。


子供の視点を持つ私の注意をひいたのは、1辺が1m以上ある銀色のテーブル。
よく見ると細かい点でできており、下から押すとその形に銀がもりあがるというもの。

簡単な作りの装置だが、単純に面白い。わーわー言いながら銀の手を作ってみる。
手だけでは飽きたらず、テーブルに潜って顔までやってしまった。科学かどうかはわからないが体験しまくりだ。
しかしあまり鮮明な顔型にならなかったのが残念。


かお…

 

未来ちっく
マジックスツールの説明。かわいい。

これ、もう遊園地だ

この施設の目玉の一つであるマジックスツール。本当にただの椅子ではなかった。

座るとジェットコースターのような安全バーを肩にかけ、ヘッドギアのようなものが頭に被さると、ちょうど目のところに映像を映す装置がくる。
これで大迫力の映像を見ながら音を聞き、臨場感溢れるジェットコースターや川下りを疑似体験できるのだ。
しかもマジックスツールは映像に合わせて激しく動き、前から風まで吹き付けられるという、視聴覚プラス体感までのゴージャスコースだ。

「こんなの遊園地にあるじゃん」と思うなかれ。こんなに楽しみながら映像、音、その他技術の集大成を味わえるのだ。

こんな体感遊具で科学に触れあおうなんて、素晴らしいじゃないか。

マッサージチェアと同じように、一家に一台欲しいものである。気分転換に最高だろうな、これ。

 

メガネを通すと迫力の映像に

大迫力の3D

今となってはメガネをかけて飛び出す画像を見られる機会は多いだろう。
私が初めてそれを見たのはディズニーランドのキャプテンEOだった。もう20年も前の話だ。
飛び出るマイケルが不思議で、何度も手を伸ばして触ろうとした記憶がある。

それを思い起こさせるようなハイビジョンの3D上映。
何しろ飛び出し具合がすごい。大きなアクションはないのに迫力というか臨場感がすごいのだ。

なにしろ飛び出すヤマセミの尻の穴までわかりそうな鮮明さ。
あと、キリンがよだれを垂らしていたのが印象的だった。だらー。

 

たぶんきっとすごく便利。

情報のブース

先へ進むとインターネット体験コーナーや、「インフォメーションブティック」なるものがあり、いろんな情報を引き出せるようになっている。
説明もみないで占いを始めたら元の画面に戻せなくなり、係の人を呼んでしまった。

私は科学は好きだがフィーリングで使ってしまうので、DVDレコーダーの説明書も読んでいない。なので未だに便利な早送りの方法がわからないでいる。
今度からもっと説明書に積極的にアプローチしよう。そうすれば開眼することも多いだろう。というか、単純に便利だろう…。

私は科学大好きなので行ってみたが、これは科学に興味がなくても十分楽しめる施設だった。
取りかかりやすいゲームやクイズから、遊園地のアトラクションのような乗り物、映画。

現在子供の理科離れが大きいと聞く。
それを聞くと、「どうして!こんなに面白いのに!!」と不思議に思ってしまうのだが、一つこんな施設に足を運んで興味を取り戻していただきたいところだ。

千葉市文化センター
情報と科学のフロア
千葉市中央区中央2-5-1
043-224-8211


 

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