桜の開花が遅れに遅れた今年、今週末はお花見のピークです。 さて、花見はたいていお酒もつまみも持参で行くもんですが、しばしば足りなくなったりします。飲んじゃって。 あと、一人で行くこともある。飲みたくて。
そんなパシリ&孤独な酒飲み対応の花見情報として、上野公園のお酒販売スポットをチェックしてきました。 酒類実勢価格マップ付き!
(text by 神田ぱん)
衝撃の0円地帯!
お金? それうまいのかー?てなお金と縁の薄い方でも、花見酒にはありつけます。 なぜならみんな残すから。そして上野公園にはゴミ箱がいっぱいあるから。団体さんが帰ったあとがねらい目だヨ。タバコの吸い殻入りにご用心!
飲み残しなんてイヤ? 同感です。まずいもんアレ。 次なるねらい目は、席取り中の人たちです。新入社員でしょうか、とても退屈そう。 そこで、「あたま山」でも披露してみましょう。おひねりがわりに一杯おごってもらえるのは確実です。
芸なんてなくても、ちょっと服装に気を配るだけで、お花見の席では人気者。
藤井季美さんの「パーティグッズで花見を盛り上げたい」でも、ヅラかぶるだけで大注目の実践例が示されていました。
おばちゃん価格の露店地帯
おばちゃんが園内に出してる露店は、おおむね缶ビール350円、缶チューハイ250円という安心価格。露店(つうか屋台?)はあちこちにあり。 飲み頃温度かどうかという微妙な問題はあるものの、酔っぱらってしまえばどうでもいいことです。
ただこの価格調査を行ったのは3/31。桜が三分咲きの頃なので、満開価格で値上がりしているおそれあり。 上がってたら頑張って広小路前のサンクスまで行きましょう。あそこはビール208円ですから。
おばちゃん露店の構造
おばちゃんたちの露店は、段ボールでとても機能的にできてます。
構造躯体の段ボールが、移動時には収納用品に大変身! マイルームのインテリアにも活用したいウルテクですね。
東照宮の高級ゾーンへ突入
動物園横には上野東照宮があります。徳川家康を祀ったアレです。 この周辺は、上野でもっともお酒が高いゾーン。 おばちゃん露店が新橋の立ち飲みだとすれば、ここは赤坂の高級料亭でしょうか。
嘘、そんなでもないです。 ここいらは本殿からの距離によってお酒の値段が違う。いちばん安かったのは第一売店で缶ビール400円、缶チューハイ350円。
次は山門の外。
ここは大阪焼やいか焼、もろこし焼等々、縁日仕様でいろんなものを売ってました。 とはいえ「氷結」が500円というのは…サンクスなら147円だよ!? しかし花見時期の広小路付近は、ラッシュ時の山手線車内ばりの大混雑。公園〜サンクスの往復に30分以上かかったことあります。
そんだけありゃもっと飲めるのに! と言い張る飲ん兵衛なら500円の氷結も安いもの。ライチ、レモン、グレープフルーツあり。
「甘酒300円」あたりは適正価格ですね。 さあ、ではいよいよ境内に行ってみましょう。
わーい! 正月以来、神社飲みがとても気に入ってる私、さっそく注文してみます。
イートイン方式というか、まずお金を払って注文。できたら席まで持ってきてくれます。 メニューは豊富。煮込みや焼きそばもありました。生ビール600円と値段は高いです。「いかゲソ200円」に割安感ありました。
参道の出店は、10時30分〜22時ぐらいまで営業。でも4月10日(日)まで。 「毎年10日頃はもう散っちゃってんのヨ! あと1週間延長できたらいいんだけねえ。今年はホントさんざんだった」 と愚痴るおばちゃん。 えーそうなんだー。 散り際にまた来ようと思ったのにナ〜。
ヨッパラッテいい気持ちになったので、東照宮の中を散策してみました。
……灯籠の展示会場ですか? 参道を業者貸しするためにどかしてあると見た。
ん? 壁ぎわになんかありますよ! さっそく行ってみたら…
わあ!
核兵器廃絶を願い、広島・長崎の生々しい原爆被害写真がパネル掲示されていました。 酔っ払いがフラフラ足を踏み入れたら、いっぺんで酔いがふっとぶこと間違いナシです。
飲み過ぎに注意
それではこの週末、心ゆくまでお花見を楽しんで下さい。くれぐれも飲み過ぎには御注意を!
花見酒は楽しい
花見、正直あんまり好きじゃありませんでした。準備も後かたづけもめんどくさいし。大人数で飲むのもいやだ。飲み損なうから。 でも一人で飲める、ぶらっと飲めるスポットがあるなら、こんな楽しいことはない。何しろあっちもこっちも酔っ払い。バカの王国。 日本伝統の屋外レイヴともいえるこの慣習、次代に伝えたい所存であります。