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コネタ


コネタ529
 
マンガを売りに
マンガといえばまんだらけ!!

もう必要としなくなった本たちを売りにいく。そうして売られた本たちは、それを必要とする新しい人の手に渡り、その人がその本を必要としなくなれば、また新しい人の手に渡っていく……。

そんな古本のサイクルが大好きっていうのもありますが、実際問題お金がない。ということで、今回はマンガを売りにいってきました。

(text by宮崎晋平

リアル背取りで家計を助ける

当サイトでも過去に背取りの特集がありましたが、今回は本気です(ケータイが停まるからね)。 某大型古書店で¥100で買った本や遠い昔に定価で購入したマンガなど、計11冊を売ると一体いくらになるのか?

生活をかけて売りにいってきました。

まずは今回売りさばく本をご紹介しましょう。



『耳鳴りのする朝』
ジョージ秋山・著
定価:¥2400
購入時の値段:¥350

性的なオブセッションに取り憑かれた中年男の悲哀。
本当にイヤーな話です。


『スターダスト』
ジョージ秋山・著
定価:¥1,800
購入時の値段:¥350

上と同じジョージ秋山の筆による、成り上がりストーリー(でもやっぱりイヤなオチがつくのはさすが)。


『クール井上』
いましろたかし・著
定価:¥1,260
購入時の値段:貰い物

バイトを辞める友人に貰った一冊。ギャンブルにはまるダメな人の話ですが、つげ義春の『無能の人』に通 じる哀愁も感じさせます。


『夜間中学』
根本敬・著
情報センター出版局刊
定価:¥1,575
購入時の値段:¥400

神田古本市で買ったもの。他のお店で買えばもっとするはずですが、神田の古本屋は得てして自分の専門分野以外は叩き売り状態で、稀にこうしたお買い得商品も。


『電気菩薩(上巻)』
根本敬・著
径書房刊
定価:¥2,400
購入時の値段:¥400

これも上と同じ時に購入。
現在この本はある団体からクレームがつき、入手困難な状態だとか。高値が期待できます。


『少女椿』
丸尾末広・著
青林堂刊
定価:¥1,200
購入時の値段:定価で購入

10年以上前に定価で購入。青林堂の本や上記の根本敬の本などは「ガロ系」と称され、まんだらけでの買い取り価格は安定しているようです。


『林静一の世界』
サンリオ刊
林静一・主著
定価:¥1,000
購入時の値段:¥105

「小梅ちゃん」の作者でもある林静一の画集。ブックオフで¥100でしたが、版元がサンリオですし、これは高額必至でしょう!


『鱗粉薬』
津野裕子・著
青林工藝舎刊
定価:¥\1,500
購入時の値段:定価で購入

あまり取り上げられることが少ないマンガ家ですが、透明感のある線で描かれる少しだけファンタジックな世界観は一読の価値有り(売っちゃうけど)。


『寄生人』
定価: ¥1,890
購入時の値段:定価で購入

なぜか8年くらい前に恐怖マンガにはまっておりまして、その頃に復刻された一冊。
アシッドな感覚に貫かれたバットテイストな一冊です。


『委員長お手をどうぞ』
山名沢湖・著
定価:¥600
購入時の値段:¥200

風邪を引いたときに病院の待合室で読もうと近所の古本屋で適当に買った一冊。病院がガラ空きだったため結局読まぬ まま転売するはめに……。


『富永一朗のたべある記』
富永一朗・著
定価:¥1000
購入時の値段:¥100

渋谷・宮益坂をあがったところにある古本屋さんで購入。一回だけ文体を模倣させていただきました。一朗文体の継承者は僕だけだと豪語できます(しないけど)。

 

なんだかとても偏ったセレクトになってしまっていますがしょうがない。今の僕には不必要になった本たちは、裏を返せばそれまでの僕を構成していた要素のひとつです(未読なのも一冊混じっていますが)。
そう思うと売るのは忍びないのですが、金銭問題という手強い現実には敵いません。 以上の11冊に費やした金額(¥6,895)の元を取ることができるのか!?

さっそく買い取りカウンターに急ぎましょう。

ここが買い取りカウンターだ!! 売られていく本をみているとドナドナを思わず唄いたくなります。

 

店内は撮影禁止とのことなので画像はここまでですが、さすがはまんだらけ。サクサクと査定を進めていく姿はまさにプロそのもの。

ということで、査定結果がでました。

『耳鳴りのする朝』→¥1,000→購入時より¥650 UP!
『スターダスト』→¥600→購入時より¥250 UP!
『クール井上』→¥300
『夜間中学』→¥600→購入時より¥200 UP!

『電気菩薩』→¥900 →購入時より¥500 UP!
『少女椿』→¥300(状態が悪いためマイナス査定)
『林静一の世界』→¥1,200→購入時より¥1,100 UP!
『鱗粉薬』→¥350
『寄生人』→¥400(状態が悪いためマイナス査定)
『委員長〜』→¥170→購入時より¥30 DOWN…

気になる総額は¥5,820ナリ!!
新刊で買った本も混じっていますが、古本のものは軒並み買ったときよりも高い買い取り査定でした。 こうしてみると、林静一が群を抜いて高値です。やはり絶版×人気作家だとプレミアも付くのでしょう。思ったよりも高値で売れて嬉しい悲鳴をあげそうです(これでケイタイ代も払えます)

ただひとつ納得いかなかったのは、富永一朗先生の本が「買い取り不可 」だということ。しかも理由も「うちでは取り扱いがモゴモゴ……」みたいなはっきりしない言い方だったので、なんだか憤懣やるかたないです。

なので、せっかくなので読者の方にプレゼントしたいと思います。 こちらからご応募ください。まったく役には立たないけれど、ちょっとだけ面 白いですよ。



富永一朗先生の本をプレゼントさせていただきます。

デイリーポータルZへの感想などを明記の上、ご応募ください。
まってます!
→応募はここから
・しめきり:2005年4月20日13:00
・当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます

 

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