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コネタ


コネタ540
 
甘くないおかずアイスクリーム

アイスクリームが好きだ。毎日食べても食べ飽きない。
どちらかというと酒を飲んだ後は、ラーメンよりもアイスクリームが食べたくなる。
以前、アイスに含まれる脂肪は身体に貯めこむものではなくて、エネルギーとして消費されると聞いたことがある。
ほら、きっと夜中のラーメンよりも身体にいいはず(根拠なし)。
じゃあ、本格的におかずアイスクリームを作ってみたらどうだろう?
ということで、これから本格的な夏がやってくる前に、実験開始。


藤村 岳

3種類のおかずアイスクリームを作る


えびマカロニグラタンはインスタントで済ませる。ラクチン
グリーンカレーはなすと鶏肉でシンプルに
この中ではもっとも甘みが強いコーンポタージュ。もちろん砂糖なんか入れない
今回、用意したのはえびマカロニグラタン、グリーンカレー、コーンポタージュの3つ。
選定の基準はアイスクリームになりやすそうなクリーミーなおかずであること。

 

まずは調理


グツグツと煮込む。えびの赤がホワイトソースに映える
スパイシーな香りがたまらないグリーンカレー。びっくりするほど辛い
パックから注ぐだけ。調理とかそういうレベルでもない
調理はインスタントばかりなので、とても順調に進んでいく。普段、台所に立つことなんて、まったくないので家族は怪訝な顔つきをして様子をうかがっていた。

 

いざ、冷凍庫へ


冷蔵庫の設定を変更
ちゃんと固まるだろうか?
いよいよ冷蔵庫に。このまま食べたほうがきっと美味いだろうなあと思うも止められない。冷凍室を急冷にして、一気に固めていく。手前から時計回りに、コーンポタージュ、グリーンカレー、えびマカロニグラタン。えびや鶏肉、なすは別々に冷凍する。

 

途中で混ぜる


マカロニがはっきり残っているので混ぜにくい
シャーベットのようにシャリシャリとしている
もろもろとくずれてくるが、アイスクリームに近い
1時間経過後。アイスクリームをフォークで混ぜ込み、空気を含ませる。こうすることで、アイスクリームが滑らかになっていくはず。これを1時間ごとに2〜3回繰り返す。

 

完成そして試食


マカロニは凍らせるともちもちとした食感がなくなって、しゃっくりとした歯ざわりに。えびもシャーベット状。ただし、ホワイトソースがとても粉っぽくて食べづらい。3つの中では最も乳成分が多くて、アイスクリームっぽいのだが。
グリーンカレーはしっかりと辛い。ずっと口の中に残っている辛さ。凍らせると味が薄くなるのでは?と思っていたのだが、辛さというのはあまり変わらないものと発見。なすはシャリシャリとしていて、目隠しで食べたらなんだかわからないはず。鶏肉は普通に冷たい鶏肉。なすとの食感のちがいは多分、水分量が関係しているのだろう。
グリーンカレーの後に食べるとコーンポタージュは甘さが倍増。アイスというより、シャーベットのようになってしまったが、これは美味い。おかずアイス界のバニラアイスの座を射止められるといっていいほどの定番。見た目が地味なので生クリームをかけてみたのもよかった。

まとめ

冷凍食品をそのまま食べるとこんな味なのかな?というのが正直な感想。

イタリアでは、牡蠣のシャーベットやピーマンアイスクリームがあるそうだし、さらに台湾では糖尿病患者のための豚足味や鳥のゴマ油煮味のアイスクリームなどがあるということだ。先入観さえなければ、きっともっとおいしく食べられると思う。

むしろ病人にとってみれば、アイスクリームのほうが簡単で食べやすいのかもしれない。

しかも冷たいものだと、そんなに多量に食べることができないから、ダイエットにも最適。次にブームになるのは「おかずアイスクリーム」ダイエットだ。

残りは全部きちんと食べた。熱々のグラタンと辛いグリーンカレーを同時に食べて、口の中が火事のように。満腹。

 

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