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コネタ


コネタ542
 
江ノ島は今日も赤かった
 

江ノ島に行きました。

そしたら江ノ島はどこもかしこも赤かった。江ノ島の特徴は、弁天様でもエスカーでも烏帽子岩でもなく、“赤”です。
さあ、江ノ島の赤をご堪能下さい。

(text by 神田ぱん

竜宮城のようにそびえたつ小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅

松本大洋や逆柱いみりのマンガでもお馴染みの駅舎は、昭和4年建築。「仮駅舎として建てそのまま残った」とガイド本にはありますが、仮でこれです。
本気で建てたらどんなんだ。


駅前のマックも竜宮城に擬態している

江ノ島には、陸地側である片瀬の州鼻(すばな)地区から弁天橋を渡って行く。
電信柱に「すばな通り」と書いてあり、「すばな」が「州鼻」だなんてわからないので、誤字かと思いました。

そして海はまだタラーンとした春の海でした。


ちょっと早めの海で遊ぶ人々

江ノ島名物といえば“エスカー”です。

エスカーで頂上まで行くと350円

エスカーといっても乗り物ではなく、有料のエスカレーターです。中はまるっきり駅のエスカレーターと同じ。神社に擬態した赤い駅舎で目を惹かれますが、乗ってみるとわりとがっかりします。

かつてエスカーに乗ると「ノーブルダイヤ抽選券」がもらえました。抽選とは名ばかり、確率100%で当たるノーブルダイヤなのに、「加工賃」を払わなければ入手できないシステム。
微妙に詐欺的なオマケでした。
だけど今はもう、ない。

実際のエスカーは全然赤くなくて屋根もある。これはきっとエスカー・イメージ図
 

江ノ島は、島全体が「江島(えのしま)神社」だ。だから神社風の建物が多くて朱塗りになってるというのはわかるけど、おみくじまで赤いのはなぜだろう。

なんと大吉! 1回100円
 

おみくじは大吉で「山は山を必要としない。しかし、人は人を必要とする」とありました。
なんでそれが大吉なのか、意味わかりません。

ここは絵馬もピンク色の結び絵馬。上の方に「恋人の丘」があるためか、カップル仕様となっております。

絵馬には「この恋・この縁 江ノ島の弁天様で結ばそう」と書いてある。「結ばそう」てなんか文法どうなのかひっかかるが、あってるような気もする。ていうか、どうでも良いですね。

浮かれ調子なピンクの絵馬。500円

 

展望台の近くには「江の島大師」があります。
江の島大師は、鹿児島・最福寺の別院。なんで鹿児島の寺が江ノ島に? 島がつくからか。
理由はわからないけど、最福寺になったのは平成5年と最近のことです。そして本堂には6mの「赤不動」が鎮座。え? 不動?
炎を背負った不動明王は赤がシンボルカラー。

ひょっとして江ノ島が赤く染まってるのは、赤不動様のせいなのか?

これは入り口の仁王さま
 

江ノ島を仕切る弁才天だって、お守りが赤くなっている。

芸事上達のびわ守。500円
 

そうだ、赤不動様が
赤を吸い寄せてるんだ。

そう考えてみれば展望台があるサムエル・コッキング苑も赤。

椿なのに荒法師。植物界のジン・キニスキー。入園料200円、展望台300円
みやげもの屋も赤
店のオヤジも赤
弁才天守りも赤
コショーのフタは赤
消火栓だって赤
ケチャップだから赤

そんなわけで、江ノ島は今日も赤かった。

江ノ島で貝はとれないが、なぜか江ノ島みやげの定番は貝

赤の効能

赤(というか朱)は太陽と血の色でアカるく、古代から呪術的意味合いを持っている。銀朱や辰砂など水銀系の赤は殺菌作用があるとされ、褪色も少ない。

心理学的には「怒り」をあらわす色でもあり、闘牛が赤い布で興奮するように、人間も興奮するらしい。

そしてマーケティングの世界では「困った時の赤頼み」という言葉があるほどの“購買色”で、買いたい気にさせるんだそうです。

いま江ノ島は、適度に空いてて暑からず寒からず、ほんとにいい時期です。展望台サイコー!
喧嘩と無駄遣いに気をつけて、Let's江ノ島!

「赤で手紙書くと絶交って言うよね〜」

 

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