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コネタ


コネタ566
 
タイのお寺で遊ぶ

タイに行ってきました。
ドン・ムアン空港に降り立つと、熱帯特有の甘く、ねっとりとまとわりつくような空気が飛行機で乾燥した鼻腔に一気に流れ込んでくるようです……と「兼高かおる世界の旅」のようですね。

大好きだった、あの番組。きっと幼いころ毎週日曜日にあの番組を観ていたからこそ、今ではこんなにも旅と飛行機が好きになったんだろうなあ。強烈な印象の番組でした。オープニングの飛行機のシーン、忘れられませんと、感傷はここまで。
さて、今回は魅力いっぱいのタイのお寺のご紹介です。

(text by 藤村 岳

煩悩の数は108つ


 
大涅槃仏で有名なバンコクの寺院、ワット・ポー。ここは単にお参りするだけでなく、アミューズメント施設としての側面も持っているのだそうで、何度もバンコクを訪れている友人Yが訪問の度に必ず行く場所。他のお寺は行かないのにココだけは別格とのこと。そんなにおもしろいのなら、と一緒にくっついていくことにしました。
お賽銭をいれて、コインの入ったボールをもらう、友人Y。
ずらっと並んだ、鉢は108つ。煩悩の数ですね。僕も友人も108つじゃ足りないくらいです・・・。
願い事を唱えながら一つ一つの鉢にコインを入れていきます。単調なだけ没頭しやすい。

 

お寺の併設マッサージ学校


 

このワット・ポーはタイマッサージの総本山としても知られており、マッサージ師養成学校にもなっているところ。

柱と金網で仕切られた東屋風の建物がマッサージ場。広い空間に寝台がずらっと並んでいます。
この中でマッサージを受けるのですが、学校とはいえど、驚くのはそのレベルの高さ。あちこちで寝息が聞こえるほどです。筆者も思わず、気持ちよすぎて、寝てしまいました。

30分180バーツ、1時間300バーツ、ハーブで1時間は400バーツ。もちろん、ハーブのコースを選択。
これがそのハーブ。数種類のハーブをガーゼに包んだものを蒸し器で温め、それを直接肌に。熱いけど、これがじんわりと気持ちいい。不思議と汗が引いていきます。
この日の担当のお二人はどうやらかなり上手な方々だったらしく、もう、気持ちいいのなんの。あまりの心地よさに撮影も忘れ、気温の高さも忘れ、桃源郷にいるかのように夢と現をさまよっていました。

 

寿命も教えてくれました


占い師のSAWONG KONTONGさん
この用紙を使って占いが進められます。
さて、次は占いです。600バーツとタイの物価としてはやや高め。友人Yは以前400バーツくらいでやってもらったそうです。結構、人気があるようで、15分ほど待ちまして、やっと順番に。
生年月日を伝えると、タイ語で書かれた星座換算表のようなものを取り出して、用紙に数字を次々と書いていく占い師のおじいちゃん。

筆者:「あの僕はどんな性格ですか?」

占い師:「頭で考えずに言葉を発して、ケンカになるでしょう。ちゃんと考えないとダメね」

筆者:「今後どんなことに気をつければいいですか?」

占い師:「お金は入ってきた分だけ、すべてを使ってしまう。きちんと貯めて、不動産を買いなさい」

筆者:「僕はいくつまで生きられるんでしょう?」

占い師:「お酒やめたら87歳まで生きられる、お酒飲むなら75歳まで」

横にいる友人は言われたことをメモしてくれながら、爆笑。そうですね、たしかにごもっともです。しょっちゅう、ケンカします。欲しいものはほとんど買ってました。おじいちゃん、僕の日本での生活をどこかでみてました?

こんなに具体的に死ぬ年齢まで言われたの初めてです。そうかあ、飲んでも75歳まで生きるなら本望だなあなどと思いつつ、占いは終了。

まとめ

マッサージも占いもそんなに特別なことではないけれど、お寺という場所でやるとなにやら心持が違います。タイの人にとっては自然とお寺が生活に馴染んでいる感じ。そこに僕らがちょっとお邪魔させてもらっているというのを忘れなければ、きっと楽しいお寺めぐりになるんじゃないでしょうか。ぜひまた、バンコクを訪れた際にはワット・ポーには行きます。みなさんもお試しあれ!


 

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