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コネタ


コネタ572
 
鍋冠山公園で鳶に襲われてみよう
鍋冠山公園の展望台

「鳶に油揚げをさらわれる」
という言い回しがあるが、以前カステラを持って海岸をウロついていたら本当に鳶に掠め取られてビックリしたことがあった。
(⇒ 参照記事(2、3ページ目))

そこで今回は、その決定的瞬間をカメラに収めるべく、家族総出ででかけることにした。
鳶へのリベンジは成し遂げられるのだろうか?

T・斎藤

鍋冠山からの眺め

鍋冠山

今回リベンジの舞台に選んだのは、鍋冠山(なべかんむりやま)という長崎市の中心部にある小さな山。

なぜここを選んだかというと、以前かみさんがここで鳶に襲われたことがあるから。景色を眺めながらパンを食べていたら、鳶が急降下してきてかみさんが手に持ってたパンを奪っていったのだ。

鳶にパンを取られたことがある人

その時もたいへん驚いた。
まず最初かみさんの叫び声が聞こえて、次に
「あーッ!!パン取られたー!!」
というマヌケなセリフが聞こえてきた。

手に持っていた食べ物がバサリという音と共に突然姿を消すなんてことが、この現代社会においてあっていいのだろうか?とか思った。
しかも食べてる最中に、である。

だから今回は鳶にリベンジ(復讐)したい。
復讐…と言ってもただ食べ物を奪う瞬間を写真に収めたいだけなんだけど。

さっそく開始

ではまず、魚のすり身揚げで、鳶を釣ってみたい。


すり身揚げで鳶を釣る

鳶は来ている。

味を確認。うん、うまい。

さぁ来い!鳶!

上空を旋回していた鳶が、かなり低空に迫って来る。
黒い影がサーッっと地面に写ると
「お!来るか?!」
とドキドキする、がなかなか食いつかない。

この日は5月だというのにすごく日差しが強く暑い日だった。日傘を差しているのは娘に直射日光を当てぬため。
が、これが鳶にはよくなかったのだろうか?

すりみ揚げうまいのに…。
とりあえず、すりみ揚げは私の胃に収め、次に行きたい。


低空にまで迫るものの…、



次は唐揚げだ

次は鳥の唐揚げで試す。
一瞬、「これって共食い?」かと思ったがチキンはニワトリの肉なので大丈夫だ。

写真撮る前に思わず一口かじってしまう。
この日、私はよほど腹が減っていたようだ。


唐揚げ。
(写真撮る前に思わずちょっとかじってしまう)

さぁ、カモン!

カモン鳶!!

さぁ、どうした?!

鳶は興味ありげに近くを飛んでるものの、食いつかず。
なんだよ、かみさんの時には普通にパン食ってるだけで食いついて来たくせに。

どうしようもなく情けない顔で空を見上げる。


鳶…



選手交代

ってことで、選手交代。
たぶん、かみさんには鳶に食べ物をかすめとられやすい何か(オーラとか)が出ているに違いない。


今度はかみさんが挑戦

唐揚げ持ってボーっとする。
さすが、いい感じのポヤ〜ン加減だ。

今にも掠め取られそうな持ち方

さすが、以前パンを取られただけのことあって、普通にしてても持って行かれそうな持ち方だ。ぽやーんとしていて一見、鳥に害を与えない雰囲気。

が、あいかわらず鳶は上空をヒュンヒュン飛んでいるにも関わらず、なかなか奪い取りには来ない。カメラで狙ってるのが奴らには分かっているのだろうか?

置く

食べ物を置いたら警戒心を解くかもしれない、と思い今度は展望台の端に置いてみた。


置いてみる。

距離をおいてカメラで狙う。

このまま10分くらい待つ。
鳶が低空飛行をすると黒い影がサーッと走り、一瞬緊張感が走る。
「今度こそ来るか!?」
と思うが、なかなか来ない。

うむぅ。

置き場所を変えてみるか。

展望台の中央にあるテーブルの上に置いてみる。


置き場所を変えてみた

ああっ!! 思わぬ伏兵が登場。

置き場所を変えてみたら、娘が取りに行ってしまった…。
笑顔で私に渡しに来る。
「お手伝いどうもありがとう。」
…って、もうダメだ…。

今回の作戦、失敗に終わる。


そんなニコニコして持ってこなくていいのに…

結果として、またしても鳶に愚弄されてしまった…。

ここ鍋冠山は、ふもとにはグラバー園、大浦天主堂といった有名な観光名所があり、夜景もきれいな場所。が、歩道が整備されてないせいか観光客はほとんど来ない。おかげで、唐揚げを天に差し伸べるような怪しい姿をそれほど人に目撃されずに済みはしたが…。

パンをかじって帰る。くやしい。

鳶は意外とカメラの存在に敏感なのかもしれない。迷彩服に草や葉っぱを付けてカモフラージュしないとダメなんだろうか?

野生動物の生態を写す動物カメラマンは、何日も時間をかけて動物たちの警戒心を解きシャッターチャンスを狙うらしい。なので、私のやり方では気が早すぎるのかもしれない。

鳶に油揚げ(唐揚げ)をさらわれる決定的瞬間をお見せしたかったのだが、結果はダメダメでした。ごめんなさい。


 

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