デイリーポータルZロゴ
このサイトについて
イッツコムロゴ

コネタ


コネタ589
 
本当に宇宙に行けそうな気がしてきた
これ、宇宙船から撮った写真

イギリスの会社が宇宙旅行のチケット販売に関して新宿で記者会見をするという。

宇宙旅行。どうも現実味のない言葉だ。思い浮かべても映画とか小説みたいなフィクションなイメージしかわかない。

宇宙旅行のチケット販売と聞いてもワイドショーで見かけるような「ロシアの富豪が宇宙へ! 代金は一億!」みたいな、本当なのか嘘なのか、本当だとしても到底手の出ない夢物語みたいに思える。

一応詳細を聞きに行ってきました。すっかりその気になって帰ってきました。

(text by 古賀 及子

「記者会見受付」わりとそっけない案内板

新宿アイランドウィングへ

今回の記者会見はイギリスの民間宇宙旅行会社であるVirgin Galactic社と日本の旅行会社のクラブツーリズムの共同開催。

Virgin Galactic社が販売する宇宙弾道飛行のチケット販売をクラブツーリズムが日本で取り扱うという発表会見だ。

「宇宙弾道飛行」とか「チケット販売」とか普通に言ってる。大丈夫か、何か間違えていないか。それとも私が夢でも見てるのか。

現場は西新宿アイランドウィング。指定の会場に到着してみると、入り口にいはサクっとした案内板が出ているだけだった。……不安。

 

テレビで見る記者会見だ!
宇宙船というと、だいたいこうゆうイメージだが、今回のはちょっと違う↓をご覧下さい!

会見、はじまる

が、入ってみると会場は広く、記者会見的雰囲気むんむん。プレスの皆さんでごった返している。程なくしてVirgin Galactic社、クラブツーリズム社両社の社長、会長があらわれると途端にカメラのシャッターが切られまくった。おおー、これが記者会見というものか! 宇宙旅行以前に記者会見という場に大興奮である。

盛り上がる私をよそに、会見はわりと淡々とはじまった。Virgin Galactic社は一般人でも乗船可能なスペースシップの開発者と提携、宇宙旅行の実現にこぎつけたそうで、2008年春より旅行プランとして提供するとのこと。プレゼンに立った社長のWill Whitehornさん、大マジである。

2008年からフライトはまず週に1便を予定、半年後には週に2便にし、コンスタントな運行が安全的に可能になり次第毎日の運行も視野に入れている。

思ったよりも断然話は詳細だ。機内にはトイレがないとかいった枝葉の話まで繰り出ている。

実際運行するのは、コレ。母船によって45分で高度約15Kmまで上昇、その後切り離して→
ロケットエンジン点火。音速の3倍で高度100Kmの宇宙空間へ
宇宙空間ではこんな状態に変形。
乗客には窓が一つづつ割りふられ、外がちゃんと見られる。宇宙滞在は25分間。その間5分間、ベルトで繋げられての無重力体験も。
で、着陸時はこんなかんじ。
飛行機みたいに内蔵の車輪が出る仕組み。

 

Virgin GalacticはあのVirginのグループ会社。会長のブロンソン卿も90歳の父親を連れて体験飛行予定
シニアに向けて提案したいとクラブツーリズム会長
最後にまた記者会見っぽい写真をどうぞ

問題のお値段

料金はやはり高い。クラブツーリズム社は20万USドルでこのチケットを販売するそうだ。約2200万。にせんにひゃくまん……。

とはいえ、これは過去2回民間の宇宙船によって宇宙に行ったロシアの富豪(二人いるらしい)が払った金額の1%にすぎないという。安いのだ。すでにVirgin Galactic社のホームページを通じて2万8千人が予約を入れている。

そして、5年を目処に料金は半分の10万ドルに下げる目標も立てているとズバリ。

話を聞いて思い出したのは携帯電話のことだ。子供の頃、電話を外に持って出られるなんてほとんど夢みたいなもんだった。それが実現されて、でもバカ高くて普通に持てるようなものではなかった。それがたった今、私のカバンのなかに入ってる。

宇宙旅行も、携帯みたいにもしかして、もしかしちゃうんじゃないのか。

ターゲットは、シニア

ちなみにクラブツーリズムではターゲットを主にシニアに設定しているという。団塊の世代が還暦を迎えるにあたって、高額な旅行をできる層がぐっと増えるのではないかとのこと。

会社も辞めて人生に余裕が出来た、いっちょう船で世界一周でもやるか的な話として宇宙旅行を提案しようというのだ。その構図、かなり想像がつきやすい。リアルだ。

ちなみに、Virgin Galactic社では一般客を乗せる前に、今回の記者会見に参加していた社長以下4人のみなさんがテスト飛行に参加するのだそう。

私は近い未来に宇宙へ行く4人に接触したのだ。おおーー。これは何となくあと50年ぐらいで本当に普通に宇宙に行けちゃうんじゃないかという気がしてきました。やばい、どうしよう。

 

 

▲トップに戻る コネタバックナンバーへ
 
 


個人情報保護ポリシー
©its communications Inc. All rights reserved.