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コネタ705
 
東京1丁目1番地1号には何がある?

(text by ヒラノケンタ


あなたの住所は何丁目何番地ですか? おそらくほとんどの方が無意味な数字が並んでいるのではないでしょうか。僕が小学生の頃なのですが、通っていた小学校の校門に「1−1」という表示がされているのを見て、「小学校って1−1なんやっ!!」と驚いた記憶があります。それからというもの、当時は全ての小学校が「1−1」なんだと思っていました(小学生ってそんなものですよね)。でも僕は転勤族だったので、何度か転校を繰り返すことで小学校の住所が特別1−1ではないことを知り、一人でショックを感じていました。1−1という住所が心に引っかかりだしたのは、その頃からですかね。そして今回、今僕が住んでいる東京の1丁目1番地には何が建っているのだろうという疑問がそんな過去の思い出とともにふとわいてきました。気になってしまったが最後、そこに一体何があるのか早速調べて参りました!!

●千代田の1−1−1

「皇居」

これは読者のみなさんも知っている方が多いかもしれませんが、やはり日本の1−1を代表する建物といってもいいでしょう。千代田1−1には皇居があります。門の前では警護役がつねに監視を怠らず、まさに日本を代表する建物です。奥には江戸城が顔をのぞかせています。この場所はおばさん観光客と外国人観光客でいつもいっぱいです。


●お台場の1−1−1

「シーリアお台場一番街」

臨海副都心として次々と高層ビルが建設されているお台場。僕は期待しつつ現場に向かいました。向かった先にあったものは「シーリアお台場一番街」。32階立ての超高層住宅マンション、家賃はなんと月20万円から! 目の前にはお台場海浜公園が広がり、夜にもなるとレインボーブリッジが美しいイルミネーションを織りなします。今回の1−1取材の中で最高のロケーションでした。


●歌舞伎町の1−1−1

「スタジオDOING」

夜の街の代表とも言える繁華街歌舞伎町。その1丁目1番地には何が建っているのでしょうか? ちょっと危険な香りも感じますが…。で、そこにあったものあまりにも地味で一回通っただけではわからないような古ぼけた一軒の家でした。「スタジオDOING」という看板が玄関に掲げられています。実はここ、1時間2千円で借りられるレコーディングスタジオなのです。秘密情報として、部屋代を回収する際にはおじさんがマジックを披露してくれます。
一方はゴールデン街(3畳ほどの飲み屋がひしめく飲屋街)、一方は夜のお店に囲まれ、なんとも申し訳なさそうに建っていたのが印象的でありました。


●代々木の1−1−1

「明治神宮関係者の社宅」

代々木と言ってすぐに思い浮かぶものと言えば「代々木公園」と「明治神宮」。やはり代々木の1番地にはそれらとゆかりのある建物が建っていました。代々木駅を下車し、原宿方面へ山手線を沿って歩くとその「1−1」と表示された門の前に辿り着きます。防犯対策も万全のようでそれは大きな門扉&監視カメラです。門の中には明治神宮関係者の社宅(明治神宮9号職舎、11号職舎)らしく、2〜4階建ての社宅群が二棟建っており、しめ縄が各社宅玄関に祭られていたのが印象的でした。また、神社本庁が真横に隣接しており社宅と本庁とが直接行き来できるようになっています。


●代官山の1−1−1

「空き地」

若者たちに広く支持されている代官山。スタイリッシュなお店やデザイナーズマンションが所狭しとひしめき合っています。最近では高層マンションも開発され発展著しいスポットです。一番地にはどんなオシャレな建物が建っているのでしょうか? …しかし、向かった先には建物がありませんでした。空き地です。入り口には土地の中に入れないように有刺鉄線が張り巡らされています。最近まで、ここには「代官山荘」という代官山のもつイメージとはあまりに似つかわしくない簡易住宅が建っていたようです。


●田園調布の1−1−1

「空き地(警察署所有地)」

田園調布=高級住宅地。だれもがこのイメージを持っているのではないでしょうか? きっと、どこかの社長が僕たちの想像をはるかに超えた高級マンションでも建てているのでは…!しかしそんな予想をはるかに覆す今回の結果。なんと、1−1という住所自体がありませんでした!近くに田園調布警察署があったのでそこで場所を尋ねてみると、「1−1はないよ。まあ、そこに警察署所有の空き地があるんだけど、あえて言うならそこになるかな。マジックで1−1って書いといてよ」とのこと。
なんでも、ここの警察署の住所は1−8なのですが、田園調布1−8以下の若い番号はすべて警察署のものらしく、そこであえて1−1を決めるとすれば、所有地の一番端である空き地がそれになるということでした。


●麻布十番の1−1−1

「コインパーキング」

落ち着いて飲食できるオシャレなお店が建ち並ぶ街、また商店街に見られるように下町の雰囲気漂わせる活気ある街という二つの顔を併せ持つ「麻布十番」。最寄り駅から一番地の方向を見ると、一棟だけ目立った超高層マンションがそびえ建っているではないですか! てっきりこの建物が1−1なのだと思いきや、実際はその高級マンションを見上げるように隣接しているコインパーキングが1−1でした。せっかくの一番地なのに、駐車場に利用されてるなんて勿体ないと感じるのは僕だけでしょうか?

 

●その他の1−1−1は…

新宿1−1−1 ワコー御苑ビル
中野1−1−1 ハイツ東中野
墨田1−1−1 接骨院「しらひげ接骨院」、うなぎ屋「筑波家」、歯医者「山本歯科医院」
 (今回の調査で、1−1−1が3つもあるのは珍しかった!)
霞ヶ関1−1−1 法務局
恵比寿1−1−1 空き地
西麻布1−1−1 オーダーメイド宝石店「Shinku'S」
白金1−1−1 電器屋「古川家電気商会」
赤坂1−1−1 空きビル
六本木1−1−1  テレビ朝日放送センター
etc... 

 

●1−1−1が存在しないところもある!

渋谷1−1−1
中目黒1−1−1
虎ノ門1−1−1 
上野1−1−1
秋葉原1−1−1 
銀座1−1−1 
etc...

取材を終えて

調査前には1−1にはその街を象徴するような高級感あふれる建物が建っているのだろうと思っていたのですが、実際足を運んでみると予想に反して時代に取り残された感を漂わせるものが多かったのにはびっくりでした。空き地になっている場所や、はては1−1がそもそも存在しないっていうところも数多くあり、違う意味で印象に残る結果となりました。建物こそないところもあるけれど、そこになにか特別な場所としてのオーラを感じさせる一丁目一番地。普段は気にも留めなかったご近所の番地を観察してみると、あなたの周りにもなにか新しい発見があるかもしれませんね。


 

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