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コネタ


コネタ750

 
大阪の看板・注意書きのポテンシャルをプレゼンする
さあ堪能するがいい! 大阪看板ワールド!! (写真は本文と関係ありません)

先週に引き続き大阪からお届けします。
マッキントッシュなどでよく使われる文字のフォント「osaka」は作成者が大阪の人だったからである、へぇー。まあどうでもいいですね。

長い間大阪の街並みを見てきたが、大阪の文化はつまるところ看板に集約されるのではと筆者は考える。看板こそ大阪が誇る文化であり、大阪を大阪たらしめている所以である。

今回はそんな大阪看板の魅力のほんのわずかを真空パックしてお届けします。

梅田カズヒコ

STUDY-1 大阪看板の特長、見たまんまであるという事

大阪の看板の特長は見たまんまであるという事である。これは大阪看板を語るうえで最も重要なポイントだ。大阪にゆかりのない人でも、もはや「かに道楽」の看板になっている大きな蟹を知らない人は皆無だろう。あれに象徴されるように、大阪看板の特長は見たままズバリなのだ。

たとえば……


まないたけずり、はものけんま

包丁を研いでくれる店=包丁の形の看板。
分かりやすい。キャッチーな看板である。

大阪以外の街から来られた方はぜひ街の看板に注目していただきたい。きっとこういった看板を無数発見する事ができるであろう。大阪の人が古くから視覚的な情報に敏感である事がわかる。

よく見ると「俎板」という難読字に「まないた」とルビが入っている。この辺をやさしさと捉えるか、くどいと捉えるかで大阪への評価が変わってくる。

見たままといえば、こんな例もある。




肉。

肉。赤字に白で男らしく描かれた肉の文字。肉屋の看板だから、肉と書くのは当たり前なんだけど、なんというか、いかにも大阪らしい看板である。ご丁寧に電飾まで飾ってくれている。一文字のために。(何度も書くがこの辺をやさしさと思って愛でるか、くどいととるかであなたの大阪に対する思いが試されているのだ。)

 

STUDY-2 とにかく大阪人は通行人とコミュニケーションしたいのだ

看板とならんで大阪の街並みを歩くと目につくのが住民からの注意書きだ。ふらふら歩いててきとうにピックアップした写真を見ていこう。


よく読むと注意はしていない。
大きく出たはずがやや弱気だ。
『アルコールに弱い人も』。やさしさの裏に商売気質が見え隠れ。
写真真ん中右寄り。この店に入りたいけど冷房が効いてなかったどうしよう。そんな心配性の方にもばっちり。『冷房中』の札。しかし、必要なのか?

結局のところ大阪人は注意書きにかこつけて、誰かとコミュニケーションがとりたいのだ。なんか目立ちたいのだ。道行く人にいじってもらいたいのだ。作者の人柄が見えない看板に効果はない、と考える大阪人は注意書きにそれぞれの個性を盛り込む。
この考え方に大阪看板文化の原点がある。

個性といえばこんな個性の出し方も……。


本の無人貸し出しサービス。ここに、はり紙がある。拡大すると……
ちょっと感傷的な注意文が。

 

変化球の個性の出し方。

大阪市営地下鉄には無料で本を貸し出してくれる無人サービスがある。乗車中も楽しんでもらおうという心意気のサービスである。(このサービス自体かなりユニーク)のだが、

貸したはず本をちゃんと返してくれない人が増えているらしい。そこでこんな注意書きがはりだされている。
これまでの注意書きが“陽の個性”であるならば“陰の個性”のだしかただと言えるだろう。
『本棚はやがて善意のカーテンを閉じてしまうことになるでしょう』
いい表現だと思う。今度どこかでパクろう。いや、こんな事書かなければいけない事態なんてないか。

 

ここからはパクリ看板だ。

だいたい大阪の看板の特性を掴んでいただけたと思う。ここからは大阪夜の繁華街名物、風俗無料案内所ほかのパクリ看板をどばっと紹介していきます。


どうどうとしたぱくりっぷり。
たぶん志村も加藤も集まりません。これは東京でもみかけます。
んー、どっかで見たような。
こんな靴屋さんがあったような。
コンビニのパクリ−1
コンビニのパクリ−2
テレビ番組のパクリ−1
テレビ番組のパクリ−2
なぜか竹内力を思い出します。
兎我野とは大阪の地名です。

こちらは愛せる系のパクリ。

大阪の街にあふれる看板、注意書きのほんの一部を紹介させていただいた。大阪に遊びにきたら、ちょっとでいいから看板に着目してもらいたい。なにげない街並みも、多彩な看板で面白くなる。看板には大阪人の知恵と遊び心が多分に含まれているのだ。


 

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