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コネタ


コネタ797
 
楽器を遠くから奏でる
こんな感じに

以前見たアニメーションの場面で、小さなボールが次々と空中に発射され、遠くの鉄琴に当たってきれいな音楽を奏でるというシーンがあった。

楽器は近くから手を使って鳴らすもの、という考えしかなかった僕にとって、それはとても新鮮で、楽しそうな光景だった。さすがに宙を飛ばして当てるのは無理だとしても、遠くからボールを転がして鉄琴に当てる、くらいならできるんじゃないだろうか。

だいぶちゃちい感じになりましたが、頑張ってやってみました。

(text by 三土 たつお

今回つかう鉄琴。大きさは30cmくらい。
鉄琴を用意しよう

理想的には、本格的な鉄琴を使って、ものすごく遠くからボールを当てたいところなのだけど、さすがにそれは費用や手間の面でむりそうだ。

楽器屋さんをいくつかまわってみたところ、銀座のヤマハに、1オクターブくらいの小さな鉄琴(グロッケンシュピールというらしい)が展示されていた。実際に叩かせて頂いたところ、とても澄んだきれいな音がする。

お値段もお手ごろでいい感じ。今回はこれを使うことにしよう。

 

どうやって鳴らそう

さて、これを遠くから鳴らすわけなのだけど、いったいどういう方法にしよう。目標としては、ただ鳴らすだけじゃなくて、ちゃんと狙った音階に当てて演奏をしたい。

エアガンを使って遠くからBB弾を当てる、ということも考えたのだけど、実際にやってみたところ、あまり近いと勢いがありすぎて楽器を壊しそうだし、遠すぎると今度は狙ったところに当たらない。

考えた末、定めたコースの上を、ボールを転がして当てるのが確実だろう、ということになった。その際、できれば2本のレールの間をジェットコースターみたいな軌道で転がすようにできれば最高なのだけど、そんな工作の腕はぼくにはない。

結局、平べったい板の上をひもで仕切るという、最も安上がりで確実な方法でいくことにした。当初思い描いていたファンタジーな世界からは離れてしまうけれど、大人なのでそんなことは気にしない。


オフィスの間仕切りに使う板を横に倒して、荷造り用のひもでレーンを引いてゆく。向こうに小さくみえる鉄琴を狙うのだ。
逆から見たところ。だいぶ引けました。

そして完成。
演奏者側に音階のマーク(G=ソとか)を入れておく。

 

一音ずつ音を確かめる。OKっぽい。
実際に鳴らしてみよう

なんとかそれらしいものは出来たけれども、ちゃんと鳴るんだろうか。

全部で7つあるレーンのそれぞれの上でパチンコ玉を転がし、正しい音がなるかどうか試してみた。

動画
> ブロードバンド <
> ナローバンド <

ソからファまで、ちゃんと鳴るようだ。

最後のファのところで玉がどっかに飛んでいってしまうのだけど、くじけずにすぐ2球目を投じているところが、われながら偉いと思う。

 

こうやると和音も鳴らせる。
和音も鳴らせる

ひだりの写真のように、あらかじめ玉をセットしておくと、和音を鳴らすこともできる。

動画
> ブロードバンド <
> ナローバンド <

ソとドとミのところに玉を置いたので、Cメジャーという和音が鳴っている。いい感じだ。

 

 

曲を演奏してみた。「ちょうちょ」。ひどい出来。
曲を演奏してみました

いよいよこの7音を使って曲を演奏してみよう。

簡単なところで、「ちょうちょ」を試してみた。

動画
> ブロードバンド <
> ナローバンド <

左手にパチンコ玉をいっぱい抱えて、右手で投入していくわけだけど、これがけっこう難しい。それに実際に鳴るまでの時差もあり、テンポを取るのもかなり大変だ。

ひどい演奏だけれども、いちおう「ちょうちょ」だということは分かる感じ。

 

そして「オーラリー」。玉が飛び出すようすが面白い。

次は「オーラリー」。

動画
> ブロードバンド <
> ナローバンド <

鉄琴に近いところを撮影してみたところ、転がってきたパチンコ玉の動きが見えてとても楽しい。

ここでも最後の音をしくじっているので、だいぶ遅れて2投目がやってくる。なんとも間抜けな味わいだ。

楽器はふつうに鳴らそう

今回とおくから楽器を鳴らしてみて、だいたい以下のことが分かった。

・狙ったところに当たらない
・狙ったタイミングで当たらない
・そもそも仕掛けを用意するのが大変だ

というわけで、この方法、実際に演奏するのはかなり大変だ。

ただし、楽器というものはそもそも練習しだいというところがある。うっかり子供のころから毎日練習していれば、それこそ自由自在に弾きこなすことができるようになるかもしれない。

いや、言ってみただけです。


 

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