五色のもやしが育つか?
植物を色つきの水で育てたらどうなるんだろう。
たとえば赤く着色した水でアサガオを育てたら、その茎や葉っぱはほんのり赤く染まってみえるんだろうか。花の白い部分はどうなるんだろう?
アサガオでためすのは時間がかかりそうなので、短期間でできる「もやし」を実際に育ててみることにしました。赤いもやしができたらかっこいいぞ。
(text by 三土たつお)
ところでもやしって何だ
その前に、そもそももやしって何からどうやって作るのか。
調べてみたところ、大豆などの豆を水に浸し、暗いところで育ててやれば、とりあえず何でももやしになるらしい。
漢字で書くと「萌やし」。
言われてみればたしかに意味的にもそうだ。日常にひそむ意外な「萌え」を発見した気分。
今回は材料として緑豆というものを使うことにした。もやしに使う豆としてはポピュラーなものらしい。
スーパーでも売っているそうだけど、今回は食材の専門店で買ってきた。
次に色水をつくる
というわけで次は豆をひたす色水をつくろう。
戦隊もののように「もやしレッド」から「もやしイエロー」まで5色のもやしを育てたい。東急ハンズで着色料を探したところ、赤、青、黄の3色分の食用色素が置いてあったので、これを組み合わせて5色をつくることにする。
できた色水の中に、緑豆を数粒ずつ入れていく。
あとはこのまま一晩水に浸してから水を切り、暗く涼しい場所に置いてやればいいらしい。
実際には左のような段ボールに入れ、天井を大きな封筒で覆って光をさえぎるようにした。完全に段ボールを閉じてしまうと息がくるしいかなと思ったので、少しすきまを空けておいてやる。
一日に数回水をやれば、もやしは一週間くらいで十分な大きさに育つらしい。
色水を飲ませてしまって申し訳ないけれど、ちゃんと育ってくれるだろうか。
というわけで一週間が経過
育てはじめた日から5日が経った。
もうそろそろスーパーで売っているような立派なもやしに育ってくれていてもいい頃なのだけど、残念ながらまだほとんど育っていない。
ぼくの育て方がよくなかったのか、あるいは色水を飲ませたのがもやしの体によくなかったのか・・。ひとまず現時点でのもやしたちの状況は次の写真のとおりです。
写真を見ると、もやしには確かにそれぞれ色がついているように見える。
ただしそれは先っちょのほうの根っこライクな部分であって、もやしをもやしたらしめる胴体の部分は白いまま。太いところと細いところのあいだに、くっきりと色の境目ができている(左の写真)。
ここからさらに大きくなったとしても、いわゆるもやし部分は白いままなのかもしれない。
もうちょっと育ててみます
先っぽのほうが色が濃いのは、最初の晩に吸い込んだ色水の色が凝縮されているからのような気がする。
とすると、いまは色がうすくて白く見える部分も、このまま色水で育てていけばうっすらと色づいてみえるかもしれない。(が、もちろんそうじゃないかもしれない)
はっきりしたことが言えなくてちょっと残念。もうちょっと育ててみて、ようすを見たいと思います。