古賀:昨日の特集をうけて始まりました、名古屋コネタ60本ノック! 林:街のトンガリキッズの間ではすっかり話題の企画ですね。 古賀:いやー、あはは(乾いた笑い) 林:じゃあ昨日紹介してない乙幡さんのネタを 古賀:乙幡さん、細かいネタばっかり繰り出してて注目です。
名古屋市交通局では「ユリカ」というプリペイドカードを発行している。東京ならパスネット、大阪ならレインボーカードだ。そして券売機にはふつう、使用済カードを回収するための箱が設置されているが、名古屋のそれは、見事に重厚な作りだった。
「使用済カードを使用したリサイクル製品です」とはうたっているが、そこからこんなに堅牢な箱が生まれるのだろうか。さわってみた感触は、御影石のよう。持ち上げようとしたら当然固定されていたので不可能だったが、そうとう重そうに見える。いや、そんなわけない、そんな必要ない、とは思うのだが・・・どうなんだろう。
東京ではタッパーウェアに切り込みをいれただけのものや、果てはダンボールで手作りしてあるような悲惨な状況の回収箱だが、この箱ひとつにここまで心血を注ぐ名古屋って偉いと思う。
窓ガラスが青い電車があると聞いてあおなみ線のホームへやってきた。あおなみ線は名古屋駅から海へと向かう路線だ。窓ガラスが青いということは窓越しに青い文字を見たら消えるんじゃないか。実験するため、スケッチブックに青いペンで文字を書いて持参した。 スケッチブックに書いた文字は「落合」そして青の濃さを変えて次のページに「博満」。僕らのカリスマだ。あおなみ線のホームで期待を胸に入ってきた電車の窓ガラスを注視する。
期待していたほど青くない窓に戸惑いながらも電車に乗り込むと、外からさしこむ光がどことなく青白いような気もした。早速用意してきたスケッチブックを林さんが車内で掲げる。字が消えるかどうかホームから確認した。
電車から降りてきた林さんはどこか元気がなかった。消えなかったことがそんなにショックだったのだろうか。
「隣のおじさんがスケッチブックをいちいち読み上げるんですよ。おちあい、ひろみつ、って。」
確かにそれはつらい経験をさせてしまった。
「東京だとある程度の奇行は放っておいてくれるじゃないですか、名古屋の人は放っておかないですよね。よく言えば温かいです。」
青いと評判の電車の窓はそれほど青くなかった。だけど期せずして名古屋人の温かさを体感できたのでコネタとして取り上げさせてください。