とりあえず叩いてみる
世の中のあらゆるものは固有の振動数をもつ。
とかなんとか難しそうなことを言ってしまったけど、つまりはどんなものもひっぱたけばある高さの音が鳴るということだ。
ゴミ箱も、東京タワーも、ライオンも。
というわけで、まちの中のものを適当にひっぱたいてドレミファソラシドの音階を集めてみました。
(text by 三土たつお)
まずはあたりをざっと見回そう。なにが鳴りそうだろうか。
とりあえず地面とかガラス窓とかはあんまりひびかなそうな気がする。反対によく響きそうなのはガードレールとかのパイプだ。
いろいろ探した結果、いちばんきれいに響くことが分かったのは道路標識とかをかかげている鉄の棒だった。
実際にたたいてみて録音してみたのがこちら。ちょっとかすれた感じのいい金属音がきこえる。
こういう鉄パイプ系の素材はまちのあらゆるところにある。
かたっぱしから叩いて音の高さを確かめてみたところ、なんとか1オクターブ分の音が集まった。
それではお聴きください。
ちょっとインド風だけど、いちおう音階っぽく聞こえるんじゃないでしょうか。
> きいてみる < (ステレオ:146KB)
他にも鳴るものあるはず
パイプ以外にも鳴るものがもっとあるはずだ・・と思って探してみたのですが、あまりみつからないんですね。
橋の欄干とか、鉄でできた門とか、やっぱり金属でできた硬いものしかあまりいい音でひびかず。さがせばもっとあるはずなのに、とおもうとちょっとくやしい。
それでも、そこらにあるものでいちおうオクターブが鳴らせる、ということが分かっただけでもよしということにしましょう。