「totoBIG」のクロスレビュー

林母のレビュー

母に電話をするとガラガラ声だった。風邪をひいているという。僕も風邪をひいているので風邪親子の会話となった。

林「じゃあまず。totoBIG」
母「toto って写真の」
林「違う。フォトじゃなくてトト」
母「ああ、toto ってサッカーくじみたいなやつね。」
林「そうそう」
母「あんまり人気なんで一時期発売禁止になっていたという」
林「totoBIGとtoto は違うんだ…」
母「（突然）いま家にいるの？」
林「うん。さっき会社から帰ってきた」
母「仕事行かないほうがいよ。totoBIGはあたりだね」
林「そうだね」
母「ああよかったー」

toto と totoBIG の違いを説明する前に話を変えられたので正解ということになってしまった。

住母のレビュー

住「もしもし、俺ですけど」
母「ああ、まーちゃん。どうしたの？」
住「ほら、また例のインターネット上で検索された言葉について」
母「もう、分からない事ばっかりだから、嫌よ」
住「まあまあ、そう言わずに、2つだけだから」
母「はいはい。今日はどんな？」
住「最初は、totoBIG」
母「それは知ってるわよ。6億円でしょ」
住「そう、6億円。買った？」
母「買ってないわよ。どうせ当たらないから」
住「まあね。でも宝くじよりは確率がいいって」
母「絶対無理よ。6億円なんて」
住「買ってみないと分からないじゃない」
母「まーちゃんは買ったの？」
住「いや、買ってない」
母「そうよ、その方がいいわよ。宝くじなんて当たっちゃったら人生変わっちゃうから」
住「でも、6億円もらえるんだったら変わってもいいんじゃない」
母「絶対おかしくなるわよ。地道に働くのが一番」
住「税金かからないらしいよ。6億まるまるもらえるって」
母「そんなの使い切れないじゃない」
住「使い切れるでしょ」
母「じゃあ、私は韓国旅行がいいわね」
住「韓国だったら毎週行けるよ。しかもファーストクラスで」
母「ファーストクラスはいいわね」
住「何だったら毎日日帰りで行って帰ってくるとか」
母「そんなの嫌よ」
住「ファーストクラスでも？」
母「ファーストクラスはいいわね」

古賀母のレビュー

古賀：デイリーポータルの企画で聞きたいことがあるんだけど。
母：え？　何？　ちょっとまって、今ガスおさめるから。
母：はい、どうぞ。
古賀：ええと、toto BIGって知ってるよね？
母：え？　ととみっく？
古賀：toto Big、トトビッグ。
母：えー。知らない。
古賀：うそ。もしかしてニュース観てない？
母：観てるわよー。ニュースに出るようなアレなの？
古賀：ヒント、6億円。
母：あー、totoね。サッカーくじね。
古賀：6億のやつはtoto Bigっていうらしいよ。
母：それは知らなかったわ。お父さんに買おうかっていってみたんだけどドリームジャンボ買うからいいって。
古賀：あー、好きだよね宝くじ。
母：いつも通り30枚買ったよ。買った？
古賀：宝くじは買ってないや。toto BIGなら実は持ってたんだ。
母：え、6億？
古賀：いや、6億は持ってないけど。向こうの義父さんがくれて（※）。ハズれた。
母：宝くじとどっちが確立高いのかしらねえ。

※義父は2時間並んで買ったそうです。

高瀬母のレビュー

高瀬：話題の言葉を母に聞くっていうコーナーなんだけど。いい？
母：あらー。いいのかねぇ、私なんかで。
高瀬：うん、でね、「totoBIG」って知ってる？
母：と…、なに？
高瀬：ととびっぐ。聞いたことあるんじゃない？
母：ないよ。なにそれ。
高瀬：え、ないの？　ほら、ニュースとかでやってたじゃない！
母：…知らないねぇ。なんのことよ。
高瀬：１等が６億とかって！
母：ああ、トトね！　トトなら知ってる。
高瀬：うん、それそれ。
母：トトでしょ？　知ってる知ってる。
高瀬：でも普通のトトとは違うんだよ。トトビッグなんだよ。
母：ふうん、ビッグが付くの。
高瀬：そう。
母：なるほど、ビッグねぇ。ビッグだから６億なんだべねぇ。ビッグだもんねぇ。
高瀬：知らないけどさ。
母：そっちはもう暑いんでしょ。
高瀬：うん。でも朝晩は涼しいよ。
母：あ、そう。…したら、帰る日決まったら連絡しなさいよ。
高瀬：うん。

寝る直前だったようで、早く電話を切りたがっている様子の母であった。変な時間に電話をかけて申し訳なかった。

瞬！ワードで上位に入った言葉にインスピレーションをうけてまんがにします。実写とまんが的表現のハイブリッドはライクア「エビちゃんシアター」。もちろんリスペクトで言ってます！ 続きはこちら＞ （べつやくれい）