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特集 12月のテーマ:夜

12月のテーマ:夜
朝からやってる居酒屋探訪
んぐんぐ。

「赤羽に朝から営業している居酒屋がある」というのは知っていた。
朝「まで」やっている居酒屋ではない、朝「から」やっている居酒屋だ。
名作マンガ「孤独のグルメ」にも載っている、知る人ぞ知る店。そこは朝なのに客でいっぱいで、皆お酒を飲んでいて、値段は安く、ウナギが名物だという。
そこに「面白そう」という理由のみで、行ってみた。
しかし朝酒は、いろんな意味でほろ苦かったのだ………。

(text by 大塚幸代



赤羽集合(9:00)

ねむい。さむい。
12月某日(平日)朝。私はラッシュの電車を乗り継いで、JR赤羽駅で降りた。
東京の中でも、かなり気さくな雰囲気の町、赤羽。この間、激安衣料店のレポートで来た以来だ。
この駅から徒歩3分ほどのところに、今回の目的地「まるます家」がある。朝9時から夜10時まで営業する、普通とは昼夜逆転した居酒屋さんだ。
不規則な生活をおくっている私は、久々の朝集合がプレッシャーで眠れず、結局徹夜のまま来てしまった。サワヤカな冬の朝なのに、だるさ全開。しかもこれから行くのは居酒屋。

「おはようございます。いやあ、酒飲んでこのあと会社に行くのもイヤなので、別件の取材を入れてしまいました。今日は会社行きません、ははは」
集合予定時間から20分遅れて、ニフティ林さんがやってきた。
「ていうか、いつも会社に行く時間より、早いんじゃないですか?」
「そうですねえ、9時に出社はしてないですね………でも終電まで働いてるからいいんですっ」

フレックスの人の中には、かの店で一杯ひっかけて出社する人もいるんだろうか、いや、真面目に定時出社している人が、たまに臨界点突破して、赤羽で下車して飲んじゃうんだろうか………そんなことを考えながら、店に急いだ。

まるます家は商店街の中にアッサリとあった。向かいは八百屋さんだ。あやしくもなく、明るい店がまえ。
しかし中に入れば、別世界が広がっているのかもしれない。
少し緊張して、ドアに手をかけた。



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