あけましておメェーでとうございます。ことしもデイリーポータルをよろしくお願いします。ひつじ年最初のテーマは「汁」です。 お正月におぞうに食べましたか?生まれてこのかた、関東のおぞうにしか食べたことがないのですが、名古屋のおぞうにには味噌が使われているそうですね。うーむ、おいしそう。このページで、全国のおぞうにを集めるプロジェクトも開催中です。応募してください。 というわけで「汁」ブックガイドです。
まんが家・ねこぢるとその夫が、実際にインドやネパールなど辺境を旅した旅行記まんが。バックパッカーのように安宿に泊まり、各地でたくさんの人(時には変わった人)と出会ったエピソードがつづられています。時にはガンジャ(マリファナ)にトライしてみたりと、かなり突き抜けた出来事も・・・。ある意味、日本と外国のギャップがストレートに伝わってきます。 残念ながら作者は98年に急逝してしまったため、現在は夫でまんが家の山野一氏が「ねこぢるy」としていくつか作品を発表しています。ぢるぢる。
時は西暦3000年。国を治めている王様・佐藤が、自分以外の人間が佐藤姓を持つことを嫌い、国中の佐藤さんに対して鬼ごっこを行うというもの。一週間逃げ切れたら勝ち、それまでに捕まれば殺されるという、いわば「佐藤さん版バトルロワイヤル」。 もちろん主人公は佐藤くん。一日が過ぎるたびに全国の佐藤さんが減り、追っ手に見つかりやすくなるというシチュエーションは手に汁握る・・・もとい手に汗握ります。
主人公・岡ひろみは高校一年生。テニスの名門高で宗方コーチと出会い、そして世界トッププレイヤーとなるべく、厳しい訓練に耐え忍んでいく。同じく高校生(もちろん独身)なのに「お蝶夫人」と慕われる先輩や、コーチの義理の妹にあたるお蘭など、個性的なキャラクターも入り混じって展開されるストーリーに、テニスファンでなくてもいつしかのめり込んでしまいます。 ひろみがさまざまな困難に直面しながらも、テニスを通じて成長していく姿は感動的です。マンガとはいえあなどれません。涙腺の弱い方はハンカチ必携です。