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2月のテーマ:愛


ロマンの木曜日
しばれフェスティバル人間耐寒コンテスト
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ザ・ガマン

日本で一番寒い町陸別で耐寒コンテストがあるという。その名も「しばれフェスティバル」。かまくらの中でただひたすら寒さに耐え、朝を迎えられたら認定証がもらえる。その寒さはピーク時にはマイナス30度に達するという。

「ちょっと面白そうですね」
その言葉が命取り。いつの間にか、耐寒コンテストに参加する事になっていた。

自慢じゃないが生まれてこの方、「寒さと人情に滅法弱い」をセールスポイントにやってきた。そんな男がそんなコンテストに参加しても大丈夫なのか?

愛と哀しみの耐寒コンテスト。
その一部始終を、どうぞ。

(text by 住 正徳

●1月30日 東京 〜マイナス30度の世界に挑む準備〜


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おしゃれな「さかいや」のディスプレイ

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何も分からないので、よろしくお願いします

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それ、レディースですよ

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買い揃えた防寒グッズ一式

マイナス30度の世界がどの程度のものか想像も出来なかったので、陸別町の町役場に電話して聞いてみた。
「あのー、どんな服装で参加したらいいんでしょうか?」
「まあ、そうですねー、常識の範囲内で暖かい格好でしたら」
と突き放されてしまう。その常識の範囲が知りたかったのに。

町役場で防寒対策のヒントを得る事が出来なかった僕と林さんは、とりあえず神保町の「さかいや」で一通り買い揃える事にした。

登山・キャンプ用品の総合ショップ「さかいや」はグッズ毎に建物が違う。
「上着はあっち、下着はそっち、靴はこっちで帽子は向こう」
一通り揃えるのに色々な建物を巡らなくてはならない。
建物が変わる度にボーイスカウトみたいなスタッフの人と
「マイナス30度の場所で野宿するんです」
「運動とかはしますか?」
「いや、基本的にはじっとしていると思います」
というやりとりを繰り返す。

防寒に対して何の知識もない僕たちは、とにかく店員さんの言う事を聞くしかない。
「下着は裏が起毛している厚手のタイプがいいです」
「えっ、チクチクしないですか?」
勧められるグッズがどれも防寒度マックスなものばかりで、暑そうだ。
「僕、フリース着ると汗かいちゃって駄目なんですよ」
林さんも不安そう。

でも、ここは東京で、暖房がきいた店内。これは暑すぎるだろう、っていう位の装備がちょうどいいのかもしれない。

結局、買い揃えた防寒グッズは以下の通り。

 
頭を守る
  耳あて付帽子(うさぎの毛)、目出し帽、ネックウオーマー
ボディを守る
  長袖下着(起毛タイプ)、フリースジャケット、ダウンジャケット、ヤッケ(ゴアテック製)
指先を守る
  フリース製手袋、その上から雪山用手袋(ナベ掴みの様です)
下半身を守る
  タイツ(起毛タイプ)、ダウンパンツ、オーバーパンツ(ゴアテック製)
お洒落は足元から
  防寒靴下(2枚)、防寒シューズ

 

これだけの装備を整えても、スキーをする訳でもなく、雪山に登る訳でもなく、ただかまくらの中で一晩過ごすだけ。
林さんは「スキューバダイビングの機材を揃えたと思えばいい」
と言うが果たして本当にそうだろうか?

疑問を感じながら、いざ陸別へ。



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