じじいがすきなもの、それはそば
いい加減歩き回って疲れたので食事にしたい。
じじいといえばそば屋で一杯、だ。適当なそば屋で日本酒と蕎麦がきを注文。
げげげ、そばがきがでかい。こんなにおおきいのか?
もっとこうこじんまりした酒のつまみみたいなものを想像していたのに。じじい雑誌で読んだのは違った気がするのだが………。
日本酒もなぜか熱燗だ。
歩き回って汗をかいているところに熱燗。いっそう汗が止まらない。こう、じっくりと地味にそばを楽しむという雰囲気ではない。蕎麦がきもついでに熱い。
そうしているあいだにおろしそばがきた。
注文は一気にするな
えーと、そばがきをつまみに飲んで、しめにおろしそばを食べようとおもったのだが。一気に注文したのがまずかった。
あっという間にそば屋のテーブルのうえは一杯になってしまった。じじいのゆっくりとした時間の流れはなく、ただ必死にそばを食べる。
食べても食べても減らないそば。なんか違う。さっきまでいい感じにじじい趣味の楽しさがわかりかけてきたのに、フルサイズのわんこそば状態になっている。
そうしてようやくそば2杯分を食べて店を出る。
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