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特集


はっけんの水曜日
GWおでかけスポット見学

ゴールデンウイークが終わった。
私にはたいした予定はなかった。前半に実家に帰り、父の命日に墓参りをしただけだ。
東京に帰る電車の中で、女性雑誌を読んだ。「ニュースな東京を遊びつくす!」という特集だった。
巻頭は六本木ヒルズ、美味しそうな写真とレストラン紹介。ロブションがプロデュースするカジュアルフレンチレストラン、豆腐カフェや羊羹で有名なトラヤ運営のカフェ、ケイタマルヤマの新ショップの紹介を見て「行ってみたいな」と思った。普段は自宅でTシャツでヤキソバを食べながらパソコンに向かってる私だが、たまには普通の大人の女性の楽しみも、味わってみたいのだ。
しかし最新スポットにオシャレして出かける気合いがなかった。まず着る服がない。靴がない。お金もないし、行列が苦手だ。
……じゃあまず見学に行こうか?
私はレポーター気分で出かけた。遊び慣れない私の見た、連休中のトレンドスポットは、こんな感じでした。

(text by 大塚幸代


丸ビルから東京駅を眺める人々。

おまかせって、いくらなんだろう。

展望はタダです。

道ばたで食う丸ビル地下デリ。

●丸ビル

ハイ、レポーターの大塚です。今日は5月4日、GW後半戦の中日。まず「丸ビル」にやって来ました。地上37階・地下4階、特に高いビルではありませんが、東京駅のまん前というロケーションのすごさと風格が話題です。皆さんはもう行かれましたか? 

今日はゴールデンウイーク、どんなに混んでいることでしょう………おお、いきなり東京駅側に面したデッキに人がみっしりいるのが見えます。中も……うわ、人でいっぱいです。エスカレーターに乗るのも行列です。いきなりヤル気をなくしてしまいそうです。
1階にあるマッサージチェアーにすら、人が並んでいます。ちなみにこれ、ブルームバーグっていう会社のショールームで、金融情報をアート的に見せる無料スポットらしいですよ。

とりあえず高いところに登ってみましょう。……35-36階のレストランゾーンにやってきました。わたくし、ここに来るのは初めてです。世界の一流店が集うゾーンだと聞いたのですが、まずは店の前をまわってみます。オープンキッチンごしに見ると、働く人の顔はイキイキしています。すれ違う給仕の人も、ハンサムで誇らし気な表情です。どれどれ、幾らくらいなんでしょう………グッ、ひとり3万5千円、おふたり様より承ります……って合わせて7万円ですか!? ガーン。私のアパートの家賃が払えてしまう値段です。

ほか、カフェもコーヒーが1杯、1000円以上とホテルのラウンジのような値段です。……大変失礼いたしました、私がフラリと来るような場所ではございませんでした。しかし他のお客さんも、気軽に登ってきてみて、値段をみて半笑いになっている人が多いようです。そもそも皆、服装がラフです。近所の商店街に来るのと同じようなスタイルです。私もですが。
まあフランス料理の2万円以下のコースとかなら、予約して誕生日などに来るのはいいかもしれません。あと5-6階にあるほうのレストランゾーンは、もっとリーズナブルなようです。
悔しいので景色をながめます。ああ、景色だけはタダなんですねー。

では、リーズナブルに、地下の食料品売り場で買い物をしてみましょう。明るくてオシャレで、デリ風のゴハンがたくさん売っています。丸ビルは年配の客が多いことでも有名ですが、ここは若い層が少し多めに感じられます。

まずおにぎり屋さん「おにぎん」で丸ビル限定おにぎりを、「スープストックトーキョー」で東京クラムチャウダーをゲット。
さ、外に出て、そこらへんに座って食べることにしましょう。……やや、座れそうなところ全てに、人が座っています。皆、くたびれちゃったんですね。わたくし、なんとか座って食べます………限定おにぎり、豚角煮は甘め、梅ちりめんは質素な味です。なんでこれが丸ビル限定なのかは、よくわかりません。クラムチャウダーは………うわ、全然期待してなかったのに、すっごい美味です! 「スープストックトーキョー」は丸ビル、カレッタ汐留、六本木ヒルズと、浮かれスポットに全部あるチェーンなのですが、さすがです。

ザ・コンランショップ(インテリア)やプランツ・プランツ(観葉植物)もながめたかったんですが、次はカレッタ汐留に行きたいと思います。

●丸ビル
https://www.marubiru.jp/


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