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特集


ロマンの木曜日
色々なモノにオンボードカメラ

最後はオンボードカメラ、空へ


オンボードカメラのクライマックスは空を目指す。
以前レポートしたペットボトルロケットに小型無線カメラを取り付け、映像を記録。うまくいけば、空に飛び立つ感覚を疑似体験出来る。


ペットボトルロケットに小型カメラ

都内の某公園にてペットボトルロケットをセッティングしていると、どこからともなく子供たちが寄って来る。多摩川で打ち上げた時もそうだったが、やはりペットボトルロケットは子供たちにとってキャッチ−な存在なのだ。


子供たちの期待は高まるばかり

 「帰るよ」
 ってお母さんたちが言っているのに
 「この打ち上げ見てから!」
 って子供たちは主張している。

お母さんたちも子供の主張に負け、一緒になって僕が打ち上げるのを待っている。
何だかとてもやりにくい。
わざと時間をかけて準備するが、子供たちはあきらめる素振りもなくずっとこっちを見ている。


早く、早く

もう仕方ない。子供たちの夢も一緒に乗せて、ペットボトルロケットを打ち上げる。


発射目前(オンボードカメラより)

「3、2、1、ゴーッ!」


オンボードカメラの映像:
「夢を乗せて空へ」

Real Player(300k)
Real Player(56k)

Quick Time Player(300k)


カメラをくくりつけた事によってペットボトルロケットのバランスがおかしくなってしまったらしい。打ち上げと動じに切り揉み状態で上昇した。途中で大きく左側にそれ、木に激突。映像はそこで終わり、それ以来カメラから映像が送られてこない。
まさか、壊れたのか?
落ちて来たロケットを回収しカメラを確認する。カメラを軽く振ってみると、カラカラってさっきまでしなかった音がする。受信機側はずっと砂嵐状態で、映像信号をキャッチしていない。

「あーあ、打ち上げ失敗じゃん」

まっすぐ打ち上がらなかったロケットを見た子供たちの落胆の声が聞こえる。カメラが壊れた事にショックを受けている僕に、そんな子供たちのブーイングが追い討ちをかける。

「帰るわよ!」

あきらかに苛立った調子でお母さんたちが子供を急かす。
ああ……、何だこの敗北感は。

カメラが壊れてしまったので、撮影終了。
何とも空しい終わり方になってしまった。




小型の無線カメラはとてもデリケートな作りになっているらしく、テーブルの上でグルグル回したり、ロケットに積んで打ち上げたり、そんな事をしたらいけなかったらしい。
ロケットの打ち上げで記録出来た映像はほんの2、3秒。
小型カメラの値段は50,000円なので、1秒約2万円とお考え下さい。


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