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特集


エキサイティング火曜日
郷愁の「ほろ酔いセット」


これがセットの全容だ!「おつかれ様セット」だけれども

生酒・ひとり・手酌

酒飲みのハートを直撃!のメニュー

文庫本片手に。なんだか不自然にも見える。なにかを捨てきれていない

1日目

東京で勤め人といえば大手町。その名も「大手町ビルヂング」、その地下なら当然、会社帰りに一杯やっていくのにふさわしいセットがあるはずと、フロアをさまよう。しかし探し当てたのは1件のみ。入り口にはメニューが。

「北寄貝、ブリあら煮、冷奴(3品)+純米吟醸生酒300ml、PM4:00よりPM6:40まで入店のお客様」

かなり魅力的なメニュー構成である。しかし1680円という値段が気になる。ほろ酔いにしては少々お高い。しかも名前が「おつかれ様セット」なのだった。何か違う気もするが、あっている気もするので入店する。

18:20。店内には1組の勤め人がいるのみ。案内され「おつかれ様セット・・・」と注文すれば、お店の人が口々に「おつかれ様・・・」と声をかけるが、大声でなく普通の音量で言ってくれるのが奥ゆかしい。

酒がまず到着。ひとりで生酒をグラスにそそぐ。心もとない手つきで。ひとつひとつの動作がいちいちもったいぶるような、不自然な感じ。ぽつぽつ店内も埋まっていく。となりではホタルイカの一夜干しを注文。渋いチョイスにいっそう自分の場違いさを感じる。

やがて担当の林さんが到着。今日は同行してくれることになっていたのだ。ひとり飲み、などと息巻いていたのに1日目からおすがりしてしまった。

飲み始めてすぐに地震があった。私たちは気づいたが、店内のお客はみんな気づかず飲んでいる。みんなできあがっているのか。
「地震に気づかないようじゃ、Blasterウイルスも気づかないですよね」
「再起動、再起動、ですね」
「危機管理なってませんね」
しかし地震とコンピューターウイルスは全然違う。私たちも酔っている。

ブリのあら煮、おいしゅうございました。

メニュー:北寄貝、ブリあら煮、冷奴(3品)+純米吟醸生酒300ml
値段:1,680円
ほろ酔い度:かなり飲みすぎ

生酒一本だ。当たり前である


林担当だけ馬乳酒「クムイス」注文。味は表情から読み取ってください。「すっぱい」です。
「ホタルイカの一夜干し」ご一行様
「ウフフ・・・」「ウフフ・・・」ちょっとガーリーなおじさんたちだったので撮ってみた



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