電車が出る巡り・初級編
なんといっても、電車が地上に出る瞬間において、一番注目したいのは出口の明かり。ここは光の粒が見えてから、外に出るまでがとにかく長い。
小学校の時の夏休みみたいにゆっくり時間が流れる。今は夏休みなんか一瞬だ。子供の頃の体感時間の遅さをしみじみ思い出す。
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醍醐味です |
隣でその様子を見ていた子供が「なめらかに登っていくよ!」「空に出るよ!」などと独自のボキャブラリーで盛り上がっていた。 大きくなれよ。
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同士よ |
ここは良い。私の電車で地上に上がる人生において、この現場はランキング上位に食い込んでます。
トンネルを抜けて日の光にあたっていられるのは数秒。何メートルもしないうちにまた地下に潜ってしまう。その間の景色の中に、空、川、橋、交差して走る電車、そして川辺の苔が凝縮されている。盆栽の中を走っているような完成度の高いコンパクト感。まさに盆と正月がいっぺんに来たような贅沢。濡れ手に粟、二兎追う者は一挙両得です。
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みどころ多すぎ |
とことんサービス精神旺盛に地上と地下を繰り返し出入りするこのライン。周りの景色も、左手に滑走路、右手に海。何しろ向かう先が羽田飛行場だ。ほぼ無敵、言うこと無しの現場といえる。こんなパーフェクトしつらえて、一体何を企んでいるのか東京モノレール。
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ジェットコースターみたい |
線路の感じは、電車というよりむしろジェットコースター。これはもはや別物、反則技と言ってもいいかもしれない。
まあいろいろと難しいことは飛行機と一緒に飛ばして、結局は楽しみました。また乗りたい。
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とんでけー |
「次は後楽園、後楽園」
このアナウンスを聞けば、運転席の後ろで誰もがトンネルを抜けた先にひろがる遊園地のジェットコースターや観覧車の眺望を期待するはずだ。期待は裏切られることなく素直に現実になる。
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期待に応える遊園地ぶり |
あまりの期待通りがかえって怖いくらいだ。おいしいキャラメルコーンは食べ過ぎると気持ち悪くなる。そんなふうに副作用がないといいのだが。あと、なんでキャラメルコーンってピーナッツ入れなくなっちゃったんだろうなあ。
続いて休まず中級編。連打で行きます。楽しいだけではない、物語を感じさせる数々です。
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