「はい、そうしたら、そのトンネルに、入って、下って行って下さい」
は、はい。下ります。
「ずーん、ずーん」
トモユキさんの声が徐々に大きくなり、トンネル下りは加速する。
「ずーん、ずーん」
「はい。今、あなたは、お母さんの、お腹の中です」
胎児のイメージ、胎児のイメージ。イメージの中で膝を抱える。
「そして、そこから、一気に、前世の世界へ、行きます。ずーん、ずーん」
どーん!
「はい。前世の世界に、やって来ました。足元を、見て下さい。何を履いていますか?私が、カウントするので、答えてください。3、2、1」
「は、は、裸足です」
「仕事は何をしていますか?3、2、1」
「あ、あ、えーと、刀関係です」
このようなやり取りが繰り返され、トモユキさんに導かれて僕の前世が解き明かされた!
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