デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


エキサイティング火曜日
 
なぜ人は噴水にコインを投げるのか

六本木ヒルズはこんなことになっていた


庭園全景。
トップの写真は橋の上からこのように見下ろしたもの。

いつも本筋とは関係ないところでお世話になっている六本木ヒルズに今回も行ってみた。

ここには左のような和風庭園があり、ふんだんに池や水路があって道行く人を和ませているが、問題は「宇宙メダカ」のいる池からつづく場所だ。

掛け橋の上から見下ろして、「おー・・・」と1人で声に出すほどおののいた。すごすぎる。肌が粟立つ。こんなところにオアシスがあった。

しかし1円玉ばっかりだ。ロッポン人は意外とケチだ。

ということではないだろうが、さてこれはどのように考えたらいいのでしょうか。単に小銭がたまって重かったので、じゃまになって捨てただけなんじゃないか?するとここの商業施設はお釣りに1円玉が出やすいような価格設定だ、という結論が導かれる。

すでに六本木ヒルズ独自の伝説ができていることも考えられる。「肩越しに後ろ向きに1円玉を投げると、高級チョコ屋に並ばずに入れる」「○ィトンのバッグ、3000円引き」とかなんとか。

というようなことを悶々と考えさせられた帰路だった。

ちなみにトップの写真、目測で約890円だった。

総額:全体では推定1200円



ふだん物を買うとき、1円でも高いと怒るのになぜ、人は気前良く水際にお金をばらまくのだろうか。

英和辞典をひくと、このような記述があった。
【wishing well】 願かけ井戸 ((コインを投げ入れると願い事がかなう))
(goo英和辞典より)

このような言葉が英語にも日本語にもあるということは、そういう慣習は万国共通だということだ。「お賽銭」というのも、その気分をあらわすものの一環といえるのだろう。願かけなら、まあわからないでもない。

これ以上考えていくと神道の清めの考え方などにも話が及びそうで、広げた風呂敷たためない気がするのでやめるが、考えていて楽しい問題ではある。

個人的には、「六本木ヒルズ 1円玉がやたら多い」「小便小僧に5円玉」が心に残った。理由がわからない、なぜだ、と。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.