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特集


フェティッシュの日曜日
 
企画展「むしのうんこ」
きれいな糸だなあ、と思ったら
タグを見ると、うんこで染めたものだった
うんこ染めの糸で織った布。きれい。

なぜ「うんち」ではなく「うんこ」なのか

うんこという言葉に惹かれてやってきたが、その奥深さにとりつかれてしまった。やはり学術的な興味深さからこの展示が企画されたんだろう。みたび坂本さんに聞いてみる

「いや、僕らがベタなネタが好きだったんで」

え?!意外な言葉

「こどもにとって興味をひきやすいものですからね。来てもらうためにはインパクトがないと。」

僕、その思惑に見事にひっかかってます!
ところで、「うんち」ではなく「うんこ」という表記にしたのはなぜなんだろう?

「その議論はあったんですが、『うんち』はかわいく表現していて、よくないんじゃないかという意見がありまして。そんなものではない、もっと正面から見てほしい、ということで『うんこ』にしました。」

今回の展示をささえる考えを端的に表している言葉に感激した(本当に)。そう、そうですよね!

「『逃げたらあかん』ということです」

力強い言葉、ありがとうございました。


温室ではたくさんのチョウが舞っています。

入り口としてのうんこ

開催中、「うんこうんこ!」と言いながら昆虫館に入ってくるこどももいるという。

僕は大人なので叫びはしなかったが、心のなかではずっとそう言っていた。

うんこにはそういう力がある。ただ、それを言葉の響きだけに終わらせずに、むしの面白さの入り口として昇華させていた展示だった。入り口としてのうんこ。

おまえ、うんこうんこって書きすぎてテレて真面目ぶってるだろう、と思う方もいるかもしれない。半分あたりだ。でも、半分はちがう。

あのキラキラしたうんこや、いいにおいのうんこは必見ですぜ。

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企画展「むしのうんこ」 2004年5月31日まで
詳しくは 伊丹市昆虫館ホームページ


 

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