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ひらめきの月曜日
 
あの「人間将棋」に行ってきた


あれ? これはもしや
あ! これは例の…!

踊り、将棋盤の上で

うろたえる私をよそに、スピーカーから大音量で音頭が流れ出した。まさにそのタイミングで、ぐずついていた空から雲がどき、いきなり快晴に。なんだなんだ!?

「てんどう〜♪ てんどう良いとこ〜♪ こまおーどぉりぃ〜♪」

音に合わせて様々な年齢の女性達がバトンを手にシャンシャンと踊り、会場の公園を練り歩き始めた。とにかくすごい人数。後で聞いたら300人を越える踊り子さん達が集まったという。あまりのインパクトに圧倒され、しばし見入ってしまった。

あれ? よく見ると踊り子さん達の踊っている下にあるのは、これ、人間将棋の将棋盤ではないか。さらに振り返ると、例のでかい駒が隅の方にセッティングされている! 会場を間違えたわけではなかった。よかった。

この巨大将棋盤、今までニュースで見ていた頃はシートか何かを敷いているのだと思っていたのだが、アスファルトで公園内に作りつけられた物だった。つまり、この公園では年中人間将棋が可能なのだ。ある意味すごい。

なお、この日は一日を通して安定しない曇り空だったにもかかわらず、この踊り(「花駒おどり」という)が踊られている最中だけは圧倒的晴天であった。

バトンはやっぱり将棋の駒
その後、盤の上ではお御輿も担がれた

入陣開始じゃー! わー! わー!
ひるむなー! つっこめー! わー! わー!
いけー!かかれー! 裏でマイクに声入れ中

いよいよ人間将棋がはじまる!

ぼーん! ぼーん!

景気良く花火が上がって会場が一段と盛り上がってきた。いよいよ人間将棋が始まるのだ。

いきなり将棋の対局が始まるのではなく、ストーリー仕立てになっている。西陣、東陣に別れた武者達が稽古合戦を将軍に見せるが、決着が付かないので人間将棋で勝負をつけようぞ、といったもの。役者の方が何人かいて、殺陣をやったりする。
「 ズバーン! ブシュゥッ!」
などの効果音や時代劇風の音楽で勇ましく盛り上がる。

「両陣、見事な戦いぶりであった。勝敗は人間将棋をもって決する!」

緊張感が極限まで高まったところで、将棋を指す棋士の登場だ。人間将棋は毎年プロ棋士の方が戦う。今年は木村一基七段と川上猛五段の対局だ。

「西軍、姓は川上、名は猛、いざいざ、お相手いたす!」

ここまで役者の方が言うと、マイクがやぐらに上がった川上五段に渡った。

「えーっと、駒の皆さん、今日はよろしくお願いしますー。木村七段もどうかよろしくー。それじゃあ、先手、ななろくふ(7六歩)」

あまりの物腰の柔らかさに張りつめていた戦国的緊張感が一気にゆるんだ。会場、和みまくり。

会場には市内の方々はもちろん、遠方から将棋ファンの方も多く来ているようだった。棋譜(将棋の指し手を記録するための用紙)を抱える人、超望遠のでかいカメラを構える人などで、なごやかな中にも熱気はむんむんである。

それでは、人間将棋の全貌を、いざ、ご覧にいれようぞ。

仕切の方々も黒子衣装
プロ棋士の皆さん。甲冑着用の右側お二人が対局する

 

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