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特集


フェティッシュの日曜日
 
ダムめぐり
ダムの壁面。真ん中の通路に黒い点のように見えるのが見学者。
30階立てのビルとおなじ高さです。
階段にはスベラーズ。
堤体内をあるいて外に出ると

矢木沢ダム

利根川のいちばん上流にあるアーチダム。水を支えているダムの堤体がアーチを描いているのでアーチダムである。

管理事務所のかたに案内されてまずはダムの下に降りる。昭和40年代にできたダムなので、藤原ダム(昭和30年代)に比べて移動用のエレベーターなどの設備が整っていた。階段にだってスベラーズがついていたぞ。

さて、ダムの高さは131メートル。約30階建てのビルとおなじ高さだ。下から見上げると巨大な壁のように見えて、ダムなのかどうかよくわからない。次の見学ポイントに移動する前に案内の管理事務所の人が

「このなかで高所恐怖症の人はいますか?」

といきなり聞いた。?いったいどこへ連れて行こうというのか?

 

ダムの壁面に立つ

堤体内の通路をあるいて、ドアを開けるとダムの壁面の中央に出た。ひゅー。シンプルな手すりにつかまって下を眺めていると、ツアー参加者のひとりがカメラのレンズキャップを落とした。

からん、からん、からん。

ぞぞー。リアルに高さを感じる。住さんを連れてこなくてよかった(住さんは高所恐怖症)。

再び堤体に入り、歩きながら管理事務所の人にいろいろ聞いた。

・冬は3m雪が積もる
・通えないので職員は泊り込みになる
・冬の職員の交代は雪上車で行う
・雪上車は7000万
・ダムの先に利根川の源流がある
・ただし、道はないので川のなかを歩くことになる
・源流まで2泊3日

2泊3日って、それだけの時間があればアルゼンチンにもいけるだろう。3日かけてまだ群馬である。ダムを見にきたのに期せずして群馬の懐の広さを実感した。群馬すげえ。

「ぜ、ぜんぜん恐くない」
ここから源流まで3日かかる

ダムにはまる

バルブにもぐっとくる

このツアーをひとりで企画して実行したダムサイトの岸利さんに感謝。

行きのバスの中で岸利さんが「なぜダムの人気がないんだろう?」と言っていたけど、ダムを3つ見て確かにそう思う。そう、なんでみんなこんなすごいものを見にこないんだろう。

ダム、すごくおもしろいよ。


 

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