木の上で昼食を
2本目の木にアタックしたところでご飯どきになった。木の上でおむすび食べよう! 誰もが憧れるシュチュエーションを実践してみる。
登った桜の木にはいっぱい実がついていた。まだ青い実が多い中で真っ赤に熟しているのもいくつか。あ、そうか。桜の木だからこれ、サクランボみたいなもんだ。デザートも手を伸ばせばそこに。軽いそよ風にも吹かれ、ドリーム、実現である。
ブオー! ブオー!
公園のどこかで誰かが吹いている角笛のような音が聞こえた。しまった、私も角笛持ってくればよかった。木の上で吹いたら山伏みたいでかっこよかったのに…。木の上のロマンは尽きることがない。
うっとりしていると、木の下でご飯を食べていた同行のウェブマスター林さんから声がかかった。
「そうだ、古賀さんまだ今月の請求書が届いてないんですが…」
「あ、そういえば」
普段通りの現実トークも木の上と下ですると、だいぶなごやかになる気がする。難しい会議はみんな木の上でやればいいと思う。
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