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特集


ロマンの木曜日
 
猫舌と向き合う

猫舌覆面座談会


猫舌同志で鍋を囲む 火鍋!100.2度C。

都内某所に猫舌を自覚する仲間たちが集まった。これから火鍋に挑戦するのだ。火鍋。字面だけでも充分熱そうだが、温度も100度を超えている。名実共にあつあつだ。

そんな熱い食べ物の最高峰ともいえる火鍋を、猫舌同志で囲みます。


Sさん34才、男性。
猫舌
Hさん33才、男性。
どちらかといえば猫舌
Kさん26才、女性。
実はそれほど
猫舌ではない
Aさん30才、女性。
猫舌
※プライバシー保護のため、集まったメンバーは顔を隠しています。ご了承下さい。


「今回、アンケートを取って猫舌の人たちから対策を聞いたんですけど、ふうふうする、が一番多かったですね」
「やっぱり、ふうふうですか」
「後は、氷を入れる、水を必ず手元に置いて食べる、といった工夫系も結構いました」
「それは猫舌から目を背けてる感じがします」
「もっと背けて、熱いものは食べないって人もいました」
「そこまでいくと、ある意味負けてないですね」
「あっ、豆腐もういいみたいですよ」

Hさん、豆腐を食べる。

「やっぱり水分の多いものは鬼門ですね」
「そうそう、中からジュワ−って」
「そんな所に隠れてたのか!って感じですね」
「ちょっとしたトロイの木馬ですよね」
「こんにゃく、もう煮えたんじゃないでしょうか?」

Sさん、こんにゃくを食べる。

「なんだか地獄谷みたいになってますね」
「唐辛子のカプサイシンが美容にいいって言ってましたけど、美容よりも安全を優先したいですね」
「Sさん、体が小刻みに震えてますよ」
「だって、これ、熱い上に辛いじゃないですか!もう、どこにも逃げられないって感じで……。白菜どうぞ」

Kさん、白菜を食べる。

「私はぜんぜん大丈夫でひよ」
「でひよ、って全然大丈夫じゃない」


※今回、猫舌克服という事でオタマで直接食べていますが、本来火鍋はそういう食べ方はしません。しゃぶしゃぶの様に、手元のごまだれやポン酢につけて、おいしく楽しく食べる食べ物です。



動物には加熱した食べ物を食べる習慣がない。だから、猫に限らず、大抵の動物は熱いものが苦手なのだ。熱いものを食べる事が出来るのは人間だけ。それは、火を手に入れた人間の特権ともいえる。猫舌な僕たちは、そんな特権をみすみす手放してしまっている訳ですが、ここでひとつ朗報があります。
国立がんセンターと米国がん研究財団が発表した「あなたの命をガンから守る19カ条」というものがあります。その第9条に、
「あまり熱いものはとらない/食道がんや胃がんの原因になることが証明されている熱い食べ物は食べないようにしましょう」
とあります。

どうやら、熱いものもほどほどにしておいた方がいいようですよ、皆さん。(ちょっと負け惜しみな感じで)

コギャルの猫舌対策

 

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