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特集


ちしきの金曜日
 
京都めぐり珍道中
林さんとぼく。清水寺にて。

先日、ウェブマスターの林さんから突然連絡がきたのでした。

「デイリーポータルで京都紹介の記事を書いてみませんか?」

林さんとは数年来の知り合いになる。いろいろお世話になってるのでお手伝いしたいのは山々なのだが、いまさら京都案内と言われてもどうも気が進まない。

だいいち、京都の観光名所を巡るなんて、考えただけでアクビが出そうである。

…というわけで丁寧にお断りしようとした矢先、林さんから提案された。

「名倉さんが最近出した本をついでに宣伝してもいいですよ。これでどうです?」

はうっ! そういうことなら話は別ですよ林さん! 初めから言ってくださらなきゃ。

「いいですねえ京都観光! 是非書かせてください」

そんなわけで今回は、林さんと二人で京都の観光名所を巡り歩くことになりました。

(text by ステッグマイヤー名倉


「林さん、あれが京都タワーです!」
「あのう、本がちょっと邪魔…」
「いえ、これで撮っちゃってください」

●まずは京都タワー

JR京都駅前で待ち合わせた我々。

ぼくがまず案内したのは、我らが自慢の京都タワーである。京都で一番高い建造物、というだけの理由で「京都のシンボル」と呼ばれている。

高さは131メートル。どうしてこんな中途半端な数字なのかというと、タワーが建てられた年(昭和38)の京都市の人口が131万人だったから。

こんな素敵なタワーにいざレッツゴー! 

***

 

「八つ橋食べておくれやすー」 「どれどれ」
タワー1階は売店フロアになっている。

週末にもかかわらず客の姿はまばら。ぶらぶら歩いていると店員が一斉に声をかけてくる。

「八つ橋食べておくれやすー」
「こっちの饅頭も美味しいですえー」

本の宣伝ついでにモグモグ試食。いくら時間が経っててもやわらかくて美味しいです。

***

 

「大人1名さまですね」 「はいっ!」
1階の券売コーナーにてタワー入場券を購入。770円なり。

写真では仕切り板の穴から本を差し出していますが、これは従業員に本を宣伝しているだけであります。

ふつうにお金さえ払えば券を買えるのでどうかご心配なく。

ちなみに従業員からは完全に無視されてました。まあいい。

***

 

「本日は京都タワー にお越しくださり誠にありがとうございます」  ヌーッ 「…!?」
券を購入したらエレベーターで展望台まで直行。

すると撮影係の林さんがエレベーターガールを撮ろうとしはじめた。あ、ちょっと待った!!

あわてて本を近づけるぼく。

 林:「いきなり何するんですか!?」
 ぼく:「だからその、宣伝…」
 林:「ヘンですよ名倉さん」
 ぼく:「このくらいやらなきゃダメなんです」

***

 

「これが京都市内の展望です!」
おびえるエレベーターガールを尻目に、ものの数分で展望台に到着。

展望台からはご覧のように、京都の街を一望することができます。

といってもほとんど民家ばかりですが。

 林:「ずっと本持ってるつもりですか?」
 ぼく:「ええ、そうです」
 林:「……まァこれもいいか」
 ぼく:「ええ、きっといいですよ!」

***

 

京都にお立ち寄りの際は是非!

展望台を降りると書店がある。

今回の本が売られているか気になって確かめてみたら、ちゃんと一冊置いてあった。やったー。

京都にお立ち寄りの際には是非、京都タワーの本屋に足を運んでください。

…と、ここでふと気がついた。持参した本を手にしたまま店を出たら万引きと思われるんじゃないか!?

とっさに上着の中に隠して、逃げるようにして店を出た。

「林さんも早く逃げてくださいっ!!」


 

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