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はっけんの水曜日
 
理系のカレーはすごいのか?(学校編)

有名なメールサービス、「Hotmail」を作ったのはインドの人だという。
インドの人=カレー好き=Hot、辛いメールと名付けた……ということらしい。

ゼロの概念を発見した国、九九が9×9じゃなくて22×20まであるという国、インドは、IT技術者の宝庫。
そして、インドといえばカレー。

つまり、数学が得意な人=カレー好き、という仮説がたてられる。

そしてカレー好きの多い場所には、いいカレーが集まるのではないか? という仮説もたてられる。

実際、IT企業・ニフティそばのタイ料理屋さんでは、ニフティ社員がこぞってカレーを食べているという。
「そりゃもう、社員食堂状態ですよ!」とは、当サイトWebナスター、林氏の弁。

というわけで……「ITとカレー」の研究のため、まずはIT企業戦士予備軍がウロウロしていると思われる(?)、理系大学の学食に潜入することにした。

理系のカレーは、果たしてスゴいんだろうか?

(text by 大塚幸代


普段から「学生……………………さん?」と、大きなクエスチョン付きだが、「ギリギリ若者」に見られる格好をしている私なのだが、ノースリーブに髪の毛ふたつ結びで、当社比2割増の若作りをして、さあ大学にレッツゴーだ。

「ま、フケた顔の学生もいるだろうし、なんとかなるだろう……」

そう思いながらも、さすがにドキドキした。まずは飯田橋にある、T京RK大学へ。

神楽坂の、ペコちゃん焼きなどを売っている道の横をちょいと入ったところが、キャンパスだった。
「こんなところに大学あったのか」と驚いた。自分がさっぱり数学が出来ないので、頭の中に理系な場所がマッピングされていない。

狭い面積の中に、いくつも校舎が立ち並ぶ。その合間の道路に、学生たちがニコニコとはみ出ている。缶ジュースを飲みながら、地べたに座ってお喋りしたりしていた。
当たり前だが、平均年齢が若い。20歳前後の人たちの、顔はつるつるだ。

「表情が、あどけないよなあ。自分がハタチの時には、自分の顔があどけないなんて、考えなかったけどな〜」

白衣の男の子たちが、カジュアルに歩いている。ああ、理系だ。
そして、こんなポスターもはってあった。




ポスターも理系だ。

学食はすぐに見つかった。通りに面した半地下のところに、入り口があった。とくに「部外者お断り」とは書いていなかったが、学生しか利用していないようだ。



中に入ると、まずこんな看板が目に入ってきた。




ス……スズキのポワレー、マスタード風味!?




見本の置いてあるショーケースを見てみたら、値段は500円だった。そして売り切れていた。

隣を見ると、これがまた




何、「マウルド風」って。

衝撃を受けながら、さらに隣を見ると、




「五穀米とヘルシーカレー」……おしゃれカフェーで1000円で出してるようなメニューじゃありませんか。

普通のカレーは無いのか!? とあせって探すと、一応あった。お値段は240円。
食券を買って、さっそくゲット。




ぱく。

……辛くない。ブタ肉がヒラヒラで、ニンジンもヒラヒラ。キャンプのカレーのよう。

……と思ったら、後からジワっと辛みがきた。おお、理系っぽい味のカレーだ!(?)。

でも、周りをみると、定食を食べている人のほうが多かった。

みんな、試験勉強をしていた。女の子も意外と多い。こざっぱりしていて、服の配色が白っぽくて、エリが付いてる服を着てる人が多い気がした。




ふと机の上を見ると、「危険物取り扱者試験対策講座」の広告が。

こういうものすら、新鮮だった。ああ理系だ。


 

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