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特集


ロマンの木曜日
 
電話の向こうはどんな人?
この似顔絵の人を探しています

見知らぬ人と電話で話している時、おぼろげながらその人の顔を想像している。その想像を具現化して似顔絵を作り、実際にその人に会ってみたらどうだろうか? 想像力はどこまで現実に近付けるのだろうか? そのギャップを測るため、見知らぬ相手に電話をかけてみた。

リアルタイム更新中!!

・2004/7/22 19:30
・2004/7/22 22:00

(text by 住正徳



携帯電話の音声を外部に出力する
同時に電話の音声を聞く多田(写真右)
いや、あの、その……
ツーッツーッツーッツーッ

見知らぬ相手に電話をかける

まずはタウンページを開き、会いに行ける範囲内で見知らぬ相手を探す。

しかし、「勝手に似顔絵を描いて持って行く」という基本的には失礼な行為なので、ここは慎重に相手を選ばないといけない。なるべく優しそうな人がいい。そこで思い付いたのが、保育園の先生と獣医さん。
子供と動物を愛する人たちだったら許してくれそうだ。


そして、今回似顔絵を描くのは、弊社スタッフの多田。僕と2人で相手の声を聞きながら、見知らぬ人を想像し、似顔絵にしていく。

電話の会話をモニタリングしながら録音する用意をして、まずは獣医さんから攻めてみることにした。
緊張しながらダイアルをプッシュすると、3コールくらいで相手が出た。

「はい、●●病院です」

割と年配の男性の様だ。院長先生だろうか?
企画を説明する。

「ああ、なるほど。面白そうですけど、ちょっとこっちもバタバタしてまして……」
と断られてしまう。電話口の向こうでは、キャンキャン犬が吠えていた。


気を取り直して、次は保育園。
「もしもし、●●保育園ですが…」
今回は女性だ。年配で、ちょっとキツめの口調。明らかに警戒されている。

住「この電話の声から想像して、あなたの似顔絵をですね…」
相手「えっ?似顔絵を?」(苛立って)
住「ええ、似顔絵を」(小さな声で)
相手「で、私はどうしたらいいんですか?」(更に苛立って)
住「ええと……」(頭が真白に)
相手「……」
住「……」

ブツンっ! ツーッツーッツーッツーッ
切られた。

確かにそこまで考えていなかった。知らない者同志、特に用もないのにどんな会話を交わせばいいのか?


次ページから作戦を変更します。


 

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