いつのまにやらギャラリーに取り囲まれている。なんとかいいところを見せたい。気持の高まりとともにベースのピッキングにも力が入るが、依然として模様といった模様に砂が動かない。
|
外周を縁取るような感じにはなったが模様とはいいがたい
|
見かねた人々からは次々とアドバイスが。
「これ、砂が粗すぎるよ。小麦粉とかサラサラのじゃないと」
「アンプがやっぱ小さいんだよな」
「皿が小さすぎて模様が見えてこないんじゃない?」
「 紙皿がゆがんでるんだよ。発泡スチロールの皿がいい」
「音が大きすぎるんじゃない?細かい模様が出るように小さな振動を出さないと」
…。どの意見もいちいちもっともに聞こえる。ここは一旦仕切直して、音を模様にするための装置をしっかり考えしたほうが良さそうだ。
最初から見物していた一番下の弟(中2、野球部)が「あ、そうだ」と自室から教科書を持ってきてくれた。
教科書にヒントが
持ってきてくれたのは科学の教科書だ。何でも去年「音の伝わり」を授業で習ったらしい。
|
見かねて教科書を差し出す弟(野球部)
お礼に今度新しいTシャツを買ってやろうと思う
|
教科書には水や物を音が伝わるようすが解説されていた。その中に、桶にビニールを張って上に砂をまき、音による空気の振動を観察するとらえる実験が紹介されていた。やってることはかなり近い。
調べてみると、ネットにも洗面器を使った方法が紹介されている(こちらのサイトを参考にしました)。洗面器に色つきのビニールをピンッと張り、ビニールテープで固定、その上に細かい砂(どうやら食塩がいいらしい)を敷き詰めて、上から声を浴びせる方法。おお! これならできそうだ。
|