9月10日17時30分。スト回避で沸く足利野球協会事務局
事務局内は活気に満ちていた。みんな顔が紅潮していて笑い声が耐えない。
そんな状況だったので、アポ無しだったのにも関わらず、川田理事長(今回の総責任者)が快く取材に応じてくれた。
--スト回避の連絡はいつありましたか?
「16時35分にヤクルト球団から電話がありました」
--良かったですよね
「そりゃあ、もう。みんな一斉に大拍手でした」
--雨が強くなってきているのが気になりますが
「明日は降らないようだし、去年グラウンドを改修したので水ハケがいいんです。だから大丈夫だと思います」
長身で体格のしっかりとした川田理事長は野球経験者。さぞかし野球にかける思いが強く、今回の開催にあたっても相当な準備期間をかけて臨んでいたに違いない。
「そうでもないんです。開催が正式に決まったのが7月の頭だったので、実質2ヵ月くらいでしょうか。なので、PRするにも時間がなくて……、そこが反省点です」
ポスターも300枚ほどしか刷っていない。それでも前売券は1500枚ほど売れている。定員は2400名なので7割程度は売れた。
今回、スト関連のニュースで足利の話題も流れるはずなので、当日券での客も見込める。
「何とか明日は満席になって欲しいです」
笑顔で答えてくえた理事長だが、さすがに疲れているのだろう、目が真っ赤だった。
前売券を1600円で購入し、事務局を出た。さっきとは違うテレビ局のクルーが僕を狙っていたので、逃げる様にして球場を後にした。
これから球場周辺を歩き、街の人たちの声を拾います。 |