夕日を受け河原の芝生に寝転がる
庭園美術館のある目黒から多摩川の川辺を目指して二子多摩川に急いで移動。午後5時ごろに到着すると、早くも日は落ちつつあった。
河原に立つと、夕日のせいで見る物全てが妙に切なげだ。おそるべき、川と日暮れのコラボレーション。むやみにキュンとする前に、まずは芝生を堪能しておこう。
川の脇は所々が芝生の広場になっていた。それでは心地、チェックです。
走り心地
周りを見回すと、シートを引いてくつろぐ場所というよりも、どちらかというとキャッチボールやフリスビーをする人が多かった。芝生自体はふわふわしててなかなかなのだが、ちょっとくつろぐ雰囲気ではない。くつろぐ人々は芝生の広場よりも川辺にいた。
来るまでの電車も高校生で一杯だったのだが、河原でも制服が目立つ。女の子が一人で携帯いじってたり、カップルや男女のグループもいたが、多かったのが女子2人組。やっぱり議題は恋ばなか? 恋ばななのか?
理想のリンチの場所が体育館裏であるのと同じぐらい、大事な打ち明け話をする場所は土手だ。やっぱり川辺で芝生といえば、広場というより土手なのかもしれない。適当な芝生を求めて川下へ移動した。そうそう、こんな感じだよ!
坂になっており、走り心地は確かめられそうにないので、座り心地と寝心地のみチェック。
芝はかなり伸びていてハイジの寝床のみたいだった。ふわふわ。
ガタンゴトーン、ガタンゴトーン
橋を走る電車の音が聞こえる。ドラマチック芝生、ここに極まれりだ。ああ、柔道部がランニングしてこないかな、もしくはジャージ姿のマネージャーが自転車にのって通りかからないかな。
結局このまま日が暮れ、今日の芝生めぐりは終了した。ただただ黙々と芝生に寝転がっては移動するだけを繰り返すつもりが、各場所でくつろいでしまったために思ったより場所を回れなかった。芝生のリラックス効果、おそるまじ。
近いうちに一カ所でのんびりピクニックでもすることにします。
実は一カ所目の小金井公園の時点で気が付いてしまっていたのだが、芝生って、移動していっぱいまわるものじゃない。落ち着いて一カ所でだらだらしてこそ、芝生だ。なんとなくせかされて、眠いところ「あと5分ー」と思いながらしぶしぶ起きるように次の芝生へと移動していた。
ということは、もしかして日本、いや、世界でも指折りの芝生のハシゴ体験者なのではないか、私は。調子にのって来年の春に青々した芝生めぐりでもしてみようか。いやー、でも春は今以上に眠くなって巡るどころじゃなさそうです。