久寿玉(岐阜)
かいせつ
だんだん酔ってきたせいか、説明が短くなってきた。お酒の名前や、係の人の印象など、味でないことを書き始めている。この企画の危機である。
諏訪泉(鳥取)
いよいよ酔ってきた。感想がばらばらである。そして住さんのメモがない。なぜならこの間、住さんが行方不明になっていたのだ。
そういえばひとり足りない
ひとりはぐれたことに気づかずに進行していた。ようやくここで住さんがいないことに気づいた。
トイレに行っても見つからず。使用中のトイレのそとから「住さんですかー?」を呼びかけるが知らないおじさんが出てきた。
見つかるまでのあいだ、会場で見つけた豆知識でおたのしみください。
美少年のXXです、と名乗る会社
熊本の日本酒「美少年」。会社名も美少年酒造だった。
電話に出るときも、「はい美少年です」というし、かけるときは「美少年のXXです」と言うそうだ。
「まあ、それもネタですから」と美少年酒造のオガタさんが言っていた。恥ずかしいけどちょっとうらやましい。
吊り屋根にはライトがたくさんあった
力士でないと見ることができない吊り屋根の裏側。そこには照明がたくさんしこんであった。
力士が負けて土俵に仰向けに転がったとき、この照明を目にしているのだと思うと感慨深い。
あー負けたー、って思ってみるのだろか。
土俵の下には秘密の焼き鳥工場がある
日本酒天国では焼き鳥もふるまわれていたが、土俵の下に工場があるというのだ。しかもその工場は縁故採用のみだそうだ。
土俵の下には金が埋まっている、とはお相撲さんがよく言うフレーズだが、まさか工場だったとは。
と思っていま調べたらトリビアの泉でも紹介されていたそうだ。テレビを見たかたもはじめて知ったように読んでください。
あ、いた。
ここでようやく住さんの携帯電話とつながった。
「え、いま、原酒飲んでんですよ。すごい強くて!」
僕らもひとりはぐれたことに気づいていなかったが、住さんも自分がはぐれていることに気づいていなかったようだ。